荒木純道

荒木純道について

荒木純道（あらき きよみち）は、1949年生まれの日本人工学者であり、専門分野は電子工学および通信工学です。彼は東京工業大学大学院理工学研究科の教授として、長年にわたり教育と研究に尽力しています。

来歴と学歴

荒木は1971年に埼玉大学理工学部電気工学科を卒業し、1973年には東京工業大学大学院理工学研究科の修士課程を修了しました。1978年には同大学の博士後期課程を修了し、工学博士の学位を取得しました。彼のキャリアは、東京工業大学での助手から始まり、その後埼玉大学助教授、1995年から東京工業大学教授として活躍しています。さらに、2014年には東京工業大学の名誉教授に就任しました。

荒木の研究実績には、1979年から1980年までのテキサス大学での客員研究員としての活動や、1993年から1994年までのイリノイ大学での客員研究員としての経験が含まれます。

専門性と業界の貢献

彼は電子情報通信学会や日本電気学会、情報処理学会などの様々な専門家団体に属し、特に電子情報通信学会では東京支部長やエレクトロニクスソサイエティの会長を歴任しています。彼の業績は多岐にわたり、2008年には同学会のフェロー会員に選ばれており、2017年には同学会の功績賞も受賞しています。

受賞歴

荒木は数々の賞を受賞しており、例えば1979年には電子通信学会の学術奨励賞、1994年および1996年には電気通信普及財団のテレコムシステム賞を受賞しました。また、2005年には電子情報通信学会論文賞、2006年には電気通信普及財団の技術賞も受賞しています。

著書と論文

著書としては、2019年の『回路とシステム論の基礎: 電気回路論と通信理論』や、共著による『通信伝送工学』などがあります。論文においても多くの研究業績を持ち、「ダイレクトサンプリングミクサの低雑音設計に関する検討」や「ポリフェーズフィルタを用いた高効率マルチチャネルレシーバ」など、精力的に業績を発表しています。

総括

荒木純道は、日本の工学界の重要な存在であり、彼の研究と教育によって多くの学生や研究者に影響を与えてきました。電子工学と通信工学の分野におけるその貢献は広く認められており、学術界や産業界での多数の受賞歴が彼の業績を物語っています。

もう一度検索