荒野のメガロポリス

光GENJI「荒野のメガロポリス」解説

「荒野のメガロポリス」は、日本の男性アイドルグループ光GENJIが1990年2月7日にリリースした8枚目のシングルです。ポニーキャニオンから発売されました。

背景

前作「太陽がいっぱい」から約半年ぶりのリリースとなったこのシングルは、1988年の「パラダイス銀河」以来、約2年ぶりに飛鳥涼（現・ASKA）が作詞・作曲を手掛けた作品です。飛鳥涼は、この楽曲で、前作とは異なる新たな世界観を表現しました。

音楽性

「荒野のメガロポリス」とカップリング曲の「PLEASE」は、歌詞の内容が対を成しており、それぞれが独自のメッセージを持っています。「荒野のメガロポリス」では、絶望的な世界の中で「愛を投げて夜を止めて」と訴えかける一方、「PLEASE」では「愛を投げましょう夜を止めましょう」と希望を見出す内容となっています。この2曲は、光と影のように対照的ながらも、一つの物語を形成しているのが特徴です。

「PLEASE」は、後にASKA自身が1991年のアルバム『SCENE II』でセルフカバーしており、2008年にはソロツアーでも披露されました。このライブ音源は、シングル「UNI-VERSE」のカップリングに収録されています。

チャート成績

オリコンシングルチャートでは、通算400曲目の1位を獲得し、光GENJIにとって8作目の1位となりました。この記録は、デビューからの連続1位獲得作品数として当時の新記録であり、その人気を証明しました（現在はKinKi Kidsが記録を更新）。

また、日本テレビ系『歌のトップテン』の最終回（1990年3月19日放送）でも第1位を獲得し、有終の美を飾りました。

収録曲

「荒野のメガロポリス」と「PLEASE」の2曲は、歌詞の世界観が密接につながっているため、CDに収録される際は基本的にメドレー形式で収録されています。しかし、7インチレコードでは、物理的な制約からA面とB面に1曲ずつ別々に収録されています。

参加ミュージシャン

「荒野のメガロポリス」には、以下のミュージシャンが参加しています。

Manipulator：松武秀樹
Keyboard：佐藤準
Guitar：斉藤英夫, 松原正樹
Chorus：佐藤準, 中沢けんじ, 曳田修, 鈴木弘明

リリース履歴

このシングルは、様々な形態でリリースされており、そのバリエーションも多数存在します。

バリエーション

「荒野のメガロポリス」は、歌詞や「PLEASE」とのメドレー形式によって複数のバージョンが存在します。基本的には、「荒野のメガロポリス」のアウトロが終わり、「PLEASE」のイントロが始まるという構成です。

また、「荒野のメガロポリス」は2コーラスある楽曲ですが、演奏時間が約6分半と長いため、7インチレコード、8cmCD、シングルカセットでは、2番の歌詞を省略した「1コーラス半」バージョンが収録されています。

シングル収録

荒野のメガロポリス
PLEASE

アルバム収録

光GENJIのアルバムに収録

コンピレーションアルバム

光GENJIのコンピレーションアルバムに収録

ビデオ収録

光GENJIのビデオに収録

カバー

ASKAによるセルフカバー（「PLEASE」）

外部リンク

* 荒野のメガロポリス - STARTO ENTERTAINMENT|STARTO_ENTERTAINMENT公式サイト

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