荘 暁岩(Zhuang Xiaoyan)
荘暁岩は、
1969年5月4日生まれの中国の
柔道家であり、
遼寧省瀋陽出身です。現役のころは72キロ超級のクラスで活躍し、技術とパワーを兼ね備えた選手として知られています。彼女は現在、瀋陽の体育学校で
柔道のコーチを務めており、次世代の選手たちに自身の経験を伝えています。
幼少期と競技者としての道
荘は10代で
柔道に取り組み始め、彼女の才能はすぐに表れました。特に、日本で開催される福岡国際
柔道大会には毎年参加し、その成績は常に優秀でした。
1988年から
1990年の間、彼女は福岡国際無差別級で王者の座を獲得し、
1990年にはアジア大会でも優勝を果たしました。
1991年の世界選手権無差別級では圧倒的な強さで金メダルを手にし、直後の
1992年バルセロナオリンピックでも優勝を経験します。
彼女は173cm、95キロと一般的には小柄でありながら、非常にパワフルな戦い方で知られていました。特に
背負投や双手刈、小内巻込に秀でており、これらの技術を駆使して多くの強敵を打ち破りました。
偽純金缶騒動
オリンピックでの勝利後、彼女には8万人民元の報酬が支給されました。また、飲料メーカーの健力宝からは、他の17名のオリンピック金メダリストたちと一緒に200グラムの「純金製」缶を贈呈されました。この缶は荘にとって非常に特別なものであり、彼女はそれを宝物のように扱い、時には銀行で保管するために年間1000人民元以上を支出していました。
しかし、2011年7月、彼女が16歳の双子の娘に缶を見せるために取り寄せた際、缶表面の異常を見つけ、鑑定を依頼しました。その結果、それは実際には50人民元程度の価値しかない偽のものだと判明しました。荘はこの事実に、怒りと悲しみを隠せませんでした。「この缶は自分の
柔道人生の最良の証になると信じていた」と荘は述べています。健力宝はその後、詫びのために広告契約を提案しましたが、実際には何のフォローもなく、荘はこの出来事をマスコミに公表することを決意しました。
主な戦績
荘暁岩の競技経歴は非常に豊かで、多くの大会での優勝を誇ります。
荘暁岩は、彼女のキャリアを通じて数々の記録を打ち立て、その活動は
柔道界に多大な影響を与え続けています。