荻原昌友

荻原昌友（おぎわら まさとも）

荻原昌友は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将・旗本です。父の荻原昌之は甲州九口之道筋奉行を務め、後に八王子千人同心の千人頭の一家となりました。

生涯

天正10年（1582年）、武田氏が滅亡した後、父と共に徳川家康に仕えました。天正18年（1590年）に甲斐国が浅野長政の所領となると、昌友は所領を失いますが、代わりに月俸を賜りました。また、北条氏照の残党に備えるため、武蔵国多摩郡八王子へ赴任しました。

天正19年（1591年）には、九戸政実の乱鎮圧のため岩手沢城まで従軍しました。文禄元年（1592年）には、元八王子から八王子へ移り住み、以後、荻原家は代々この地を拠点としました。

慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いでは、同心100人を預けられ、八王子千人同心は総勢1000名の部隊となりました。昌友は他の9家の同心頭と共に、この部隊を統括する役割を担いました。

しかし、昌友は慶長6年（1601年）7月3日、29歳という若さでこの世を去りました。彼の死後も、荻原家は八王子千人同心としてその役割を果たし続けました。

荻原昌友の功績

荻原昌友は、徳川家康の信任を得て、八王子千人同心の創設と運営に大きく貢献しました。関ヶ原の戦いにおいても、その指揮能力を発揮し、武将としての才能を示しました。彼の功績は、その後の八王子千人同心の歴史においても重要な位置を占めています。

まとめ

荻原昌友は、安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて、激動の時代を生き抜いた武将です。武田氏滅亡後の混乱期に徳川家康に仕え、八王子千人同心の創設に貢献し、関ヶ原の戦いにも参加するなど、その生涯は武士としての使命に満ちていました。若くして亡くなりましたが、その功績は歴史に深く刻まれています。

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