荻原魚雷

荻原魚雷（1969年 - ）は、三重県鈴鹿市出身のフリーライター、エッセイストです。1989年秋から東京の高円寺に在住し、執筆活動を行っています。

明治大学文学部を中退後、在学中から雑誌の編集、書評、エッセイなどを執筆。『sumus』同人としても活動していました。彼の著作の多くは古書に関するエッセイであり、古本に対する深い愛情と知識、そして独特の視点から繰り広げられる考察が魅力です。

代表的な著作として、以下が挙げられます。

『古本暮らし』(晶文社 2007)：古本との出会いや古本屋巡りの楽しさ、古本にまつわる様々なエピソードが綴られています。
『活字と自活』(本の雑誌社 2010)：活字中毒とも言えるほどの読書家である荻原氏が、読書と生活について綴ったエッセイ集です。
『本と怠け者』(ちくま文庫 2011)：読書と怠惰の関係について考察した、ユニークな視点のエッセイです。
『書生の処世』(本の雑誌社 2015)：書生という存在を通して、現代社会における生き方を考えさせられる作品です。
『閑な読書人』(晶文社 2015)：日々の生活の中で読書を通して得られる喜びや発見について綴られています。
『日常学事始』(本の雑誌社 2017)：日常に潜む様々な事柄を、独自の視点で考察したエッセイ集です。
『古書古書話』(本の雑誌社 2019)：古書に関する知識やエピソードが満載の、古書愛好家必読の一冊です。
『中年の本棚』(紀伊國屋書店 2020)：自身の蔵書を紹介しながら、読書遍歴や本に対する思いを語っています。
* 『100年前の鳥瞰図で見る東海道パノラマ遊歩』(ビジュアルだいわ文庫 大和書房 2023)：100年前の鳥瞰図を元に東海道を辿る、歴史と地理の知識が融合した作品です。

また、共著や編著も手がけており、吉行淳之介のエッセイ・コレクションや梅崎春生の『怠惰の美徳』の編纂も行っています。

荻原魚雷の文章は、古本に対する深い愛情と知識に裏打ちされており、読者を古本の魅力的な世界へと誘います。また、日常の些細な出来事や何気ない風景から普遍的なテーマを浮かび上がらせる、その洞察力とユーモアのセンスも高く評価されています。

彼の公式サイト「文壇高円寺」では、エッセイや書評などが掲載されており、荻原魚雷の世界をより深く知ることができます。

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