菅谷 (上尾市)

菅谷（すがや）について

菅谷（すがや）は、埼玉県上尾市に位置する町名および大字であり、現行の行政地名は菅谷一丁目から六丁目、さらに大字菅谷を含んでいます。この地域は住居表示が未実施で、郵便番号は362-0003です。市の統計では上平地区に分類されています。

地理

菅谷は埼玉県の中央地域、つまり県央地域に属し、上尾市の北部、大宮台地上に位置しています。芝川の支流がこの地区を縦断して流れ、上尾久喜線が東西に通っています。地域の東側は須ケ谷、西側は南・西門前・上との境界があり、北侧には桶川市倉田や北足立郡伊奈町小針新宿と接しています。大字菅谷は、芝川の支流に沿って南北に細長い形をしており、上平北学童保育所周辺には小さな飛地が2カ所存在します。この地域は全体が市街化調整区域に指定されており、多くの農地とともに住宅や工場、またまとまった雑木林も見受けられます。

地価

住宅地の地価について、2018年の都道府県地価調査では、菅谷二丁目の45番地で2万4200円/m2と評価されています。

歴史

菅谷は江戸時代から存在し、武蔵国足立郡の大谷領に属していました。南北朝時代からの歴史があり、かつては大きな村として知られていました。『武蔵田園簿』によると、村高は300石以上で、化政期には68軒の戸数が記録されています。菅谷の名称は、地元に自生する菅によるものとされています。歴史的には、形を変えながらも地域は幕府の支配下にあり、様々な大名の領地であったことがわかります。特に明治時代には、上平村として統合され、さらに上尾町、後に上尾市に発展していきました。

教育、地域サービス

菅谷地区には、市立の小・中学校があり、学区が設定されています。特に「上平小学校」や「上平中学校」は指定緊急避難場所としても認識されています。地域の住民は、上組や下組などの自治会で構成され、地域活動が行われています。

交通

このエリアには鉄道が通っていないため、最寄りの北上尾駅まで約2.6 kmの距離があります。県道87号線（上尾久喜線）が通っており、上尾駅と羽貫駅を結ぶバス路線も運行されています。また、「ぐるっとくん」といったコミュニティバスも利用可能です。

地域の文化

菅谷は「菅谷の祭りばやし」や「菅谷の大山灯籠行事」といった伝統行事があり、これらは上尾市の無形民俗文化財に登録されています。地域の寺社では龍真寺や華光寺などがあり、歴史的な背景を感じることができます。

施設

地域には上平公園があり、ここは指定緊急避難場所にも指定されています。また、上尾市民球場やさつき保育園など、住民の生活に密着した施設が整っています。

菅谷地区は、その豊かな歴史と地域活動、そして文化財が融合した魅力的な場所です。

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