菊地崇

菊地崇（きくち たかし）は、1963年生まれの日本のライターであり、音楽評論家として広く知られています。しかし、彼の活動は音楽に留まらず、紀行文やインタビュー記事など、多岐にわたるジャンルで執筆活動を展開しています。主な活動媒体は紙媒体ですが、インターネット、テレビ、ラジオなど、さまざまなメディアを通じて情報を発信し続けています。近年では、イベントの司会やトークライブなどでも活躍しています。

略歴

岩手県で生まれた菊地氏は、カルチャーマガジン『Switch』の創刊メンバーとして参加し、編集者として主に音楽特集を担当しました。その後、退社してタイで一年間過ごし、この経験を通じて旅の視点や世界観の重要性を学びました。帰国後は、フリーライターおよび講師として活動を開始し、数々の先駆的なカルチャーマガジンでエディティングとライティングを担当しました。現在は、フリーペーパー『Lj』の編集長を務めています。

Switch時代

『Switch』時代には、ジャマイカ、ニューオリンズ、沖縄など、音楽が生まれた場所をテーマにした企画や編集に携わりました。副編集長を経てフリーランスに転身しました。

Balance編集長時代

1996年、フリーランスとして活動していた際に、机を借りていた会社で野外パーティー「Rainbow 2000」のフリーペーパーを制作したことがきっかけで、翌年、オルタナティブカルチャーを扱うフリーペーパー『Balance』を創刊しました。ジャムバンドがまだメディアにあまり取り上げられていなかった時代に、フィッシュ（Phish）やモー、スティーブキモックといったアーティストにインタビューを行っています。

Lj編集長

2005年には、ハリケーン・カトリーナの被害を受けたニューオーリンズのカルチャー面に焦点を当てるため、『Lj』を創刊しました。カウンターカルチャーに注目し、音楽やフェスカルチャーから得た「旅」と「音楽」の刺激を通じて、読者に個性的で豊かな生き方を提案しています。

人物

日本フェスの目撃者として

菊地氏は、年間約100本もの国内外のライブやフェスに足を運ぶ熱心なフェス愛好家です。フジロックフェスティバルには1999年から2001年を除き毎年参加しており、「ミスターフィールドオブヘブン」とも呼ばれています。その独特な風貌はフェス会場でも一際目立ち、アーティストやフェス主催者との交流も深く、フリーペーパー『Lj』を中心に、さまざまなメディアを通じてフェスやアーティストをサポートしています。

ジャムバンド、アメリカンカルチャーの語り部として

20代で初めてアメリカに渡航して以来、1999年のフィッシュのフェス「ビッグサイプレス」をはじめ、「ボナルー」、「ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル」、「コーチェラ・[[フェスティバル]]」、「Hangout Music Festival」などのイベントに参加しています。著書には、フィッシュを追いかけた体験記『自由って何だ？』があり、ジャムバンドの本場アメリカでの体験や、音楽を通じた旅の模様が綴られています。彼は、アメリカのジャムバンドシーンを伝える第一人者として知られ、60年代のアメリカで生まれたカウンターカルチャーの精神を、現代の日本に伝え、未来へと繋げようとしています。

アーティストとの関わり

2013年には、菊地氏の生誕50周年を祝う一夜限りのフェスが渋谷SECOにて開催され、Caravan、DACHAMBOのメンバー、cro-magnonのメンバー、越野竜太、小林真樹、MONKY、光風、IZPON、Gravityfreeなど多くのアーティストが出演しました。

著書

『「自由」って何だ?―ジャムバンドPHISHが伝えた「僕たちの自由」』(マーブルブックス)

メディア出演等

ダラケ! 〜お金を払ってでも見たいクイズ〜（BSスカパー、2019年8月5日、「音楽フェス狂いダラケ!」）

関連項目

フィッシュ (バンド)
グレイトフル・デッド
ロック・フェスティバル
フェス
ジャム・バンド
フジロックフェスティバル
カウンターカルチャー

外部リンク

菊地崇 (@LJkikuchi) - X（旧Twitter）

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