菊池長右ェ門

菊池長右ェ門とは

菊池長右ェ門（きくち ちょううえもん、1934年4月7日 - 2020年7月26日）は、日本の政治家であり、衆議院議員を1期務めた他、岩手県議会議員や宮古市長を歴任しました。彼は政治家一家に生まれたことでも知られ、祖父や父も同様に政界で活躍していました。そのため、親族に同じ名を持つ者が多く、代々「菊長」と呼ばれていました。

略歴

菊池は岩手県宮古市に生まれ、慶應義塾大学法学部を卒業後、1965年には株式会社菊長商店を設立し、社長に就任しました。この企業は燃料を扱う会社であり、彼の経済的な基盤となりました。

1983年には自由民主党の公認を得て岩手県議会議員選挙に臨み、見事に初当選を果たします。その後、再選を重ねましたが、3期目の途中で議員職を辞し、宮古市長選挙に立候補して当選しました。

市長就任後も自由民主党に籍を置いていましたが、党内での対立もあり、特に副総裁・金丸信に関連する事件に反発し、党を離脱しました。その後1999年には宮古東ロータリークラブの会長にも就任しています。

2009年には民主党から衆議院議員選挙に立候補し、比例東北ブロックで当選を果たしました。この時、彼は民主党政権交代に責任を持つ会に加わります。2012年には消費税の増税に関する動きがあり、彼は党の賛成方針に逆らい反対票を投じるという行動に出ます。

その結果、菊池は離党届を提出しましたが、受理されず最終的に除籍処分となりました。その後、国民の生活が第一を結成し、再び衆議院議員選挙に挑みましたが、落選という結果に終わりました。

不祥事

菊池の政治キャリアには不祥事もありました。国民の生活が第一へ移籍する際、彼は無断で民主党が管理していた政治資金を自身の団体に移動させたことが明らかになりました。これを受けて、民主党岩手県連は彼および他の県議に対し約4,950万円の損害賠償を求めて提訴しました。裁判の結果、彼は全額返済を命じられました。

晩年

長い政治活動の末、菊池は2020年7月26日に膵臓がんのため、宮古市内の病院で亡くなりました。享年86歳でした。彼の政治キャリアと家族の背景は、岩手県の政界に多大な影響を与えたと言えるでしょう。

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