民主党政権交代に責任を持つ会

民主党政権交代に責任を持つ会（民主党国民の声）

民主党政権交代に責任を持つ会（略称：民主党国民の声）は、かつて存在した日本の政治グループです。この団体は、2011年2月17日に設立されました。設立の背景には、当時の内閣総理大臣、菅直人に対する強い不満と反発がありました。マニフェストの変更や政策の進行に対する意見の相違が議員の間に亀裂を生じさせ、結果として独自の院内会派を形成する方向へと導かれました。

結成の背景

民主党は、政権獲得の際に掲げた政策を示すマニフェストを持っていましたが、菅直人が内閣総理大臣に就任して以降、これらの約束が次々に覆されていきました。このような状況に対して、党内の議員たちの間で不満の声が高まりました。特に、菅が消費税の増税を独自に推進しようとしたことが、党内の激しい反発を引き起こしたのです。

このような背景の中で、民主党衆議院議員の中で16人が集まり、記者会見を行い「民主党政権交代に責任を持つ会」を設立することを宣言しました。彼らは、政権公約の実現に向けて活動することを表明し、旧来の菅政権に対する抗議の意味も込めて新たな道を選ぶことを決めたのです。

参加議員と政治的活動

結成当初、同会のメンバーは民主党籍を保持しながらも、独自の活動を展開しました。それに対する民主党執行部の反応は冷ややかであり、幹事長の岡田克也は「党籍がある限り、会派から離脱できない」とし、会派離脱の届け出を受理しない方針を示しました。このため、新たに結成された会派は正式には認められない状態になりました。

さらに、彼らは続いて行われた国会の本会議において、予算案の採決に欠席する行動を取ります。この行動は党内外に衝撃を与え、民主党の常任幹事会は参加議員に対して厳重注意を行う事態となりました。菅内閣不信任決議に対しても、会のメンバーのほとんどが不信任票を投じる意向を持っていましたが、最終的には菅の早期退陣の示唆により自主投票となりました。

その後と影響

2011年8月31日には、民主党新執行部が同会の会派離脱希望の撤回を受け入れました。これにより、会のメンバーは表向きには再び一つの党に戻る形を取りましたが、その後、全てのメンバーは民主党を離党し、新党きづなや国民の生活が第一、さらには減税日本などの新たな政治グループに参加していきました。彼らの多くはその後の選挙で当選を果たせなかったものの、政治活動は続けられました。

同会は、民主党執行部によるマニフェストの不履行を批判し、国民に対する重大な裏切りであると強調していました。この活動が党内に与えた影響は小さくなく、党の方針を見直すきっかけにもなったことが評価されています。

まとめ

「民主党政権交代に責任を持つ会」は、菅政権による政策の変更に対抗するために結成された団体であり、その活動は日本政治において一つの潮流を生むこととなりました。今後の日本の政治情勢におけるこのようなグループの存在と影響は、継続的な関心を持つ必要があるテーマと言えるでしょう。

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