菱田駅

菱田駅 (ひしだえき)とは

菱田駅は、かつて鹿児島県曽於郡有明町野井倉（現在の志布志市有明町）に存在した、日本国有鉄道（国鉄）大隅線の駅です。1987年3月14日に大隅線が全線廃止されたことに伴い、その歴史に幕を閉じました。志布志方面から菱田川を渡ってすぐの場所に位置していました。

歴史

菱田駅は、その歴史の中で、いくつかの変遷を経験しています。

1935年（昭和10年）10月28日：古江東線の駅として開業しました。
1938年（昭和13年）10月10日：路線名改称により古江線の駅となりました。
1960年（昭和35年）11月1日：貨物の取り扱いが廃止されました。
1962年（昭和37年）4月1日：業務委託駅となり、日本交通観光社にその業務が委託されました。
1972年（昭和47年）9月9日：路線名改称により大隅線の駅となりました。
1974年（昭和49年）10月1日：列車交換設備が撤去されました。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱いが廃止されました。
1985年（昭和60年）3月14日：業務委託が解除され、駅は無人化されました。
1987年（昭和62年）3月14日：大隅線の全線廃止に伴い、菱田駅も廃駅となりました。

駅構造

開業当初、菱田駅は相対式ホーム2面2線を有し、列車の交換が可能でした。しかし、廃止時には単式ホーム1面1線のみの交換不能な駅となっており、無人駅でした。使われなくなったホームが残っており、木造の駅舎も存在していました。

駅周辺

菱田駅の周辺には、以下のような施設や場所がありました。

くにの松原
鹿児島県立有明高等学校
大崎町立菱田中学校
大崎町立菱田小学校
菱田川

これらの施設は、駅が地域に密着していたことを示しています。

隣の駅

大隅線における菱田駅の隣の駅は以下の通りです。

* 志布志駅 - 菱田駅 - 大隅大崎駅

まとめ

菱田駅は、かつて地域の人々の足として利用され、多くの歴史を刻んできた駅でした。大隅線の廃止とともにその役割を終えましたが、今もなお、その存在は地域の人々の記憶に残り続けています。

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