志布志市

志布志市について

志布志市（しぶしし）は、鹿児島県の東部に位置し、2006年1月1日に曽於郡の志布志町、有明町、松山町が合併して誕生した市です。この市の南には、志布志湾が広がり、国の中核国際港湾として知られる志布志港があります。志布志港からは多様な航路が整備され、南九州地域における重要な輸送拠点として機能しています。

地理

志布志市は大隅半島の付け根部分に位置し、宮崎県と隣接しています。海岸沿いには志布志湾が広がり、南海トラフ巨大地震においては津波が市内に到達する可能性もあります。市内には、山々や川も点在しており、自然環境に恵まれています。

• - 山：笠祇岳、御在所岳
• - 川：安楽川、菱田川
• - 島嶼：枇榔島

歴史

志布志市の地域は、かつて日向国に属しており、中世には隣接する大崎町と共に救仁院を構成していました。平安時代末期には、海上交易の拠点として栄え、江戸時代には薩摩藩の直轄領となりました。特に、志布志は「志布志千軒の町」として知られ、盛況な商業活動が展開されていました。

1871年には鹿児島県に組み込まれ、以降、数回の県境変更の後、最終的に鹿児島県に属するようになりました。1889年の町村制施行により、志布志村と松山村として発足し、その後、志布志町や有明町、松山町と改称されました。2006年にはこれらが合併して志布志市が設立されました。

行政

現在、志布志市の市長は下平晴行氏で、2018年に就任しました。市役所は志布志市志布志町に位置し、役所は旧町の住所を使用する方式を取っています。鹿児島県警察署も市内に設置されており、地域の治安維持に貢献しています。

交通

志布志市へのアクセスは、九州旅客鉄道の日南線、一般路線バス、および自動車で可能です。志布志駅は、市の中心にある駅であり、日南線を通じて宮崎方面へのアクセスも可能です。また、市内にはいくつかの高速道路が通っており、鹿児島空港や宮崎空港へのアクセスも便利です。

経済と特産品

志布志市の経済は、特産品の生産が重要な役割を果たしています。特に、いちごやメロン、茶をはじめ、有名な芋焼酎の製造も行われています。その他にも、食肉、うなぎ、トラガニ、はもなど多彩な特産品があり、これらは地域の食文化に貢献しています。

観光名所

志布志市には、名所や観光スポットも豊富です。志布志城跡や枇榔島の亜熱帯性植物群落、大クスなど、多くの自然と歴史的な観光資源が訪れる人々を魅了します。また、毎年行われるイベントや祭りも地域の活気を育んでいます。特に、志布志みなとまつりやイルミネーションイベントは、多くの人々が集まる催しとして知られています。

まとめ

志布志市は、歴史的背景を持ちながら、自然の美しさと豊かな文化が融合した地域です。訪れることで、新たな発見があり、地元の人たちとの交流を深めることができるでしょう。次回の旅行先として、志布志市をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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