萩原隆匡

萩原隆匡：劇団四季を彩る実力派俳優・振付師

萩原隆匡（はぎわら たかまさ）氏は、1978年6月8日生まれの東京都出身のミュージカル俳優、そして振付師です。劇団四季に所属し、長年に渡り数々の舞台で観客を魅了し続けています。

高校時代、劇団四季のミュージカル『キャッツ』を観劇したことがきっかけとなり、俳優の道を志すようになりました。高校卒業後は舞台芸術学院で研鑽を積み、1999年、劇団四季研究所に入所。37期生として、数多くの先輩たちと共に舞台への道を歩み始めました。

初舞台は『コーラスライン』のグレッグ役。その後、彼のキャリアは順調に歩みを進め、『キャッツ』では、ラム・タム・タガー、マンゴジェリー、ギルバート、コリコパットなど複数の重要な役を演じ分けました。さらに、『ウェストサイド物語』では、ベルナルドやビッグ・ディールといった、作品を象徴する役柄も務めています。

彼の卓越した演技力は、劇団四季の代表的な作品群においても発揮されています。『ソング＆ダンス』シリーズは第1作目から全てに出演しており、作品の世界観を体現する存在として、多くの観客の記憶に刻まれています。他にも、『夢から醒めた夢』、『コンタクト』、『アイーダ』、『李香蘭』、『ライオンキング』、『クレイジー・フォー・ユー』、『アラジン』、『ブラックコメディ』、『マンマ・ミーア！』、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』など、幅広いジャンルの作品に出演し、その演技力は高く評価されています。『雪ん子』では、はやてのげん、人さらいといった役柄にも挑戦し、その演技力は多岐に渡ることを示しました。

萩原氏の活躍は、俳優業だけにとどまりません。『バケモノの子』の振付を担当するなど、振付師としての才能も開花させています。また、2024年5月6日には『ゴースト＆レディ』の開幕キャストとしてグレイ役で出演するなど、活躍の幅はますます広がりを見せています。

特に注目すべきは、『アラジン』での活躍です。当初はカシーム役として出演していましたが、開幕直前にジーニー役を演じる予定だった道口瑞之氏が稽古中に捻挫というアクシデントに見舞われます。そのピンチを救ったのが、萩原氏でした。急遽代役として抜擢され、2015年6月23日にカシーム役で、そして2015年7月8日にはジーニー役でデビューを果たしました。このエピソードは、彼の高い実力と、プロ意識の高さを示す出来事として、劇団四季の歴史に刻まれています。

近年では『カモメに飛ぶことを教えた猫』の振付も手掛けており、俳優としての経験を活かした繊細で力強い演出が評価されています。

萩原隆匡氏は、類まれな才能と並々ならぬ努力によって、劇団四季の重要な一員として活躍を続けています。今後の更なる活躍に期待が高まります。

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