萩野左門

萩野左門（はぎの さもん）

萩野左門は、嘉永4年8月1日（1851年8月27日）に生まれ、大正6年（1917年）12月30日に没した、明治時代の政治家です。
彼は、新潟県会議員、衆議院議員、官選の栃木県知事、そして新潟市長といった要職を歴任し、地方政治の発展に大きく貢献しました。

生い立ちと初期の経歴

萩野左門は、越後国西蒲原郡板井村（現在の新潟県新潟市西蒲区板井）の庄屋、萩野伝衛の長男として生を受けました。幼少の頃から漢学を修め、学問の基礎を築きました。

政治の世界に入る前は、戸長、小区長、副大区長といった地方の役職を歴任し、地域社会に貢献しました。その後、新潟県会議員に選出され、常置委員や議長も務めました。さらに、西蒲原郡会議員、同議長も務め、地方自治における経験と知識を深めました。

衆議院議員としての活躍

1894年3月、萩野左門は第3回衆議院議員総選挙に新潟県第一区から出馬し、見事当選を果たしました。その後も、第5回総選挙、第7回から第9回総選挙まで連続当選し、通算5回の当選を数えました。

衆議院議員として、彼は地方の声を国政に届け、地域社会の発展のために尽力しました。彼の政策立案能力と実行力は、多くの人々に支持され、信頼を集めました。

栃木県知事と新潟市長

1898年8月、第1次大隈内閣において、萩野左門は栃木県知事に登用されました。彼は1899年1月までその職を務め、栃木県の発展に貢献しました。

その後、1902年11月から1904年2月にかけて、新潟市長を務めました。市長として、彼は都市の発展と市民の生活向上に尽力し、その手腕を発揮しました。

萩野左門は、地方自治の発展に大きく貢献した政治家として、その名が記憶されています。

参考文献

• - 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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