萬福寺 (徳島市)

萬福寺（まんぷくじ）

萬福寺は、徳島県徳島市吉野本町に位置する真言宗大覚寺派の寺院です。山号を寶珠山と称し、聖観音を本尊としています。この寺は、新四国曼荼羅霊場77番札所、阿波秩父観音霊場29番札所、徳島二十四ヶ所地蔵霊場17番札所、そして徳島七福神霊場の一つである弁財天を祀る寺としても知られています。

歴史

萬福寺の創建は古く、寺伝によれば、830年（天長7年）に弘法大師（空海）が淳和天皇の御代に辯財秘密護摩を焚き、その灰で弁天像を造り、十八天女像と共に安置したと伝えられています。この弁天像は現在では秘仏となっており、商売繁盛や縁結びにご利益があるとされています。また、平安時代前期の貞観年間（859年 - 877年）には、円珍（智証大師）によって開創されたとも伝えられています。

戦国時代には、萬福寺も権力の移り変わりに翻弄され、受難の時代を過ごしたと云われています。そして、1945年（昭和20年）の太平洋戦争の戦火により、堂宇、山門、庫裏などが焼失してしまいましたが、戦後20年を経て本堂が再建されました。

ご詠歌

萬福寺のご詠歌は、「後の世を　うくるぞうれし　万福寺　歩みを運ぶ　身こぞたのもし」と詠まれています。

札所

萬福寺は、以下の霊場の札所となっています。

新四国曼荼羅霊場77番
阿波秩父観音霊場29番
徳島二十四ヶ所地蔵霊場17番
徳島七福神霊場・弁財天

前後の札所

新四国曼荼羅霊場
76 観音院 -- 77 萬福寺 -- 78 東宗院
阿波秩父観音霊場
28 東照寺 -- 29 萬福寺 -- 30 妙福寺

交通アクセス

鉄道：JR「徳島駅」より徒歩約15分
自動車：徳島自動車道「徳島インターチェンジ」より約10分

関連情報

七福神
徳島七福神霊場

外部リンク

* 四国曼荼羅札所 第七十七番札所 寶珠山 萬福寺

萬福寺は、その長い歴史の中で、多くの人々の信仰を集めてきました。商売繁盛や縁結びを願う人々、四国霊場を巡礼する人々にとって、心の拠り所となる場所です。

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