落合水再生センター

落合水再生センターは、東京都下水道局が運営する下水処理施設です。新宿区上落合に位置し、その広大な敷地は一部が落合中央公園として整備され、地域住民に親しまれています。

概要

このセンターは、中野区の大部分に加え、新宿区、世田谷区、渋谷区の全域、そして杉並区、豊島区、練馬区の一部を含む、総計3,506ヘクタールという広大な範囲の下水を処理しています。1964年3月に運転を開始して以来、長年にわたり東京の都市活動を支える重要な役割を果たしています。

高度処理再生水の活用

落合水再生センターの特筆すべき点は、高度な処理技術によって生成された再生水の多岐にわたる活用です。以下にその主な例を挙げます。

新宿副都心水リサイクルセンター:
このセンターでは、落合水再生センターから送られた再生水を、西新宿や中野坂上地区の高層ビル群のトイレ用水として利用しています。これにより、貴重な水資源の循環利用に貢献し、副都心エリアの持続可能な発展を支えています。
城南三河川清流復活事業:
渋谷川（古川）、目黒川、呑川といった都内の主要な河川に再生水を送水することで、これらの河川の水量を増やし、かつての潤いを取り戻すことを目指しています。この取り組みは、都市における水辺の環境改善に大きく貢献しています。
膜ろ過設備の導入:
落合水再生センターでは、膜ろ過設備を導入し、より衛生的で安全な再生水を生成しています。この高品質な再生水は、センターに隣接するせせらぎの里公苑にも供給されており、訪れる人々に清涼な水景を提供しています。

所在地

〒161-0034 東京都新宿区上落合1-2-40

関連情報

関連項目: 下水処理場
* 外部リンク: 落合水再生センター - 東京都下水道局

落合水再生センターは、下水処理という重要な役割を担うだけでなく、再生水の有効活用を通じて都市の環境保全にも貢献している施設です。また、施設上部の公園は地域住民の憩いの場としても機能しており、地域社会に不可欠な存在となっています。

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