葉山港

葉山港の概要

葉山港（はやまこう）は神奈川県葉山町堀内に位置し、相模湾に沿って広がる美しい港です。この港は、ヨットをはじめとしたマリンスポーツの中心地として知られ、多くの訪問者に愛されています。特に、港からは富士山、江ノ島、湘南の美しい海の景色を一望でき、観光地としても高い評価を受けています。

港の設立と運営

葉山港は1964年3月に地方港湾として認可され、神奈川県が管理する港として整備されました。最初の運営者は神奈川県が指定した株式会社リビエラリゾートで、2010年から2023年3月までの間、港の運営を行いました。2023年4月からは湘南サニーサイドマリーナ株式会社が新たに指定管理者となり、今も続いています。

この港では「市民に開かれたマリーナづくり」をモットーに掲げ、ビジターもクルージング、マリンスポーツ、釣りなどを楽しむことができるよう配慮されています。さらに、日本のヨットの発祥地として、地域の歴史が色濃く根付いています。港内には最大320隻の艇が収容可能な施設があり、更衣室、ロッカー、シャワールームなども完備されています。

多様な利用法

葉山港は単なる船の保管場所ではなく、誰でも利用できるレンタルスペースも整備されています。このスペースでは会議や講習会、レッスン、パーティなどのイベントを行うことができます。また、レンタルボートサービスや体験クルージングサービスも提供されていて、ヤマハマリンクラブ・シースタイルによって運営されているボートも利用可能です。

さらに、「はやま港海の駅」として国土交通省に登録されており、ビジターが寄港する環境が整っています。これにより、港を訪れる人々の利便性が高まり、多様な体験を提供できる点が魅力の一つです。

歴史的背景

葉山港の歴史は1935年にさかのぼり、当初は「鐙摺港」として漁港として整備されました。その後、1952年には第一種漁港として認定され、1955年には第10回神奈川県国体のヨット競技会場に選ばれるなど、ヨット活動が盛んになりました。1964年の東京オリンピックでは、葉山港がヨット競技のサブハーバーとして重要な役割を果たしました。

このように、葉山港はただの港ではなく、日本のヨットスポーツの歴史を彩る重要な場所として位置づけられています。特に1933年に設立された湘南ヨットクラブをはじめとした地元のヨットクラブが活発に活動し、地元の人々に愛される存在となっています。

アクセスと周辺施設

葉山港へのアクセスは非常に便利で、横浜横須賀道路の逗子I.C.から逗葉新道を経由してアクセスできます。また、公共交通機関を利用する場合は、京急線逗子・葉山駅からバスが出ており、徒歩で3分程度の距離で到着します。

周辺には日曜朝市、森戸海岸、一色海岸、長者ヶ崎海岸、葉山しおさい公園などの観光スポットが点在しており、訪問後の散策や食事を楽しむことができます。このように、葉山港はマリンスポーツだけでなく、地域の文化やスポーツに触れることができる魅力的なスポットです。

もう一度検索