葛城根崎

葛城根崎（かつらぎねさき）

茨城県つくば市に位置する葛城根崎は、筑波研究学園都市周辺の開発地区にあります。この地域は、歴史的な集落と近代的な新市街地が混在していることが特徴です。

地理

葛城根崎は、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス研究学園駅の近くに位置しています。かつては、東と西に分かれた飛び地で構成されていましたが、区画整理事業によって、その姿は大きく変わりました。東側の地域には、数十戸の古い集落があり、これが旧来の葛城根崎の中心でした。その周辺と西側の地域は、葛城一体型特定土地区画整理事業によって新市街地として開発され、2014年の換地処分によって、研究学園や学園南といった新しい町名が与えられ、葛城根崎から分離しました。現在、葛城根崎は、東側の集落地域のみとなっています。

地理的な位置としては、北は研究学園六丁目、西・南・東は学園南三丁目と隣接しています。また、地域内には蓮沼川が流れています。

歴史

葛城根崎は、かつて新治郡根崎村という村でした。この村は、正保年間または元禄年間に苅間郷から分村したと考えられています。1604年（慶長9年）から1676年（延宝4年）にかけては麻生藩の領地でしたが、その後幕府領となりました。村の石高は、「元禄郷帳」によると62石余り、「天保郷帳」や「旧高簿」によると65石余りでした。

1875年（明治8年）に茨城県に編入され、1889年（明治22年）には周辺の村々と合併して新治郡葛城村大字根崎となりました。当時の根崎の戸数は6戸、人口は34人でした。1896年（明治29年）には筑波郡に編入され、筑波郡葛城村大字根崎となりました。第二次世界大戦前後の時期には、地域内に村有地がありましたが、戦後に開拓者に払い下げられ、農業地域として開発されました。

1955年（昭和30年）には、周辺の町村と合併して筑波郡谷田部町となり、旧谷田部町にも根崎という地名があったため、旧村名の葛城を冠して葛城根崎と改称されました。1964年（昭和39年）には、開拓地域を県が買収し、日本自動車研究所が開設されました。さらに、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの建設に伴い、地域の大部分が新市街地建設の用地となり、再度用地が買収されました。現在では、苅間を挟んで東西に分かれていましたが、西側の地域全域と東側の地域のつくばエクスプレス以北が新市街地として開発され、大字としての葛城根崎は集会所がある既存集落地域のみとなっています。

沿革

正保年間または元禄年間：苅間郷より分村し、根崎村が発足。
1889年（明治22年）4月1日：新治郡新井村、大白硲村、苅間村、小白硲村、島村、下平塚村、平村、西大橋村、西岡村、西平塚村、原村、東平塚村、柳橋村、山中村と合併し、新治郡葛城村大字根崎となる。
1955年（昭和30年）3月31日：谷田部町、小野川村、島名村、真瀬村と合併し、筑波郡谷田部町大字葛城根崎となる。
1964年（昭和39年）：日本自動車研究所が開設。
1987年（昭和62年）11月30日：筑波郡大穂町、豊里町、新治郡桜村と合併、市制施行により、つくば市大字葛城根崎となる。
2002年（平成14年）11月1日：つくば市が稲敷郡茎崎町を編入した際に住所より「大字」を撤廃。つくば市葛城根崎となる。
2014年（平成26年）6月27日：葛城一体型特定土地区画整理事業地区の換地公告実施。翌28日より葛城根崎の一部区域が研究学園・学園南に編入。

地名の変遷

葛城根崎は、その歴史の中で、所属する郡や町村の変更、合併、区画整理などの影響を受け、地名が変遷してきました。これらの変遷は、この地域の歴史と発展を物語っています。

世帯数と人口

2017年（平成29年）8月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：データなし
人口：データなし

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

小学校：データなし
中学校：データなし

施設

葛城根崎集会所

脚注

（脚注に関する情報が提供されていないため、省略）

関連項目

* 筑波研究学園都市

葛城根崎は、その歴史的な背景と現代的な開発が共存する、興味深い地域です。今後の更なる発展が期待されます。

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