葛葉駅

葛葉駅（くずはえき）

概要

葛葉駅は、かつて福岡県北九州市門司区西海岸に存在した、日本国有鉄道（国鉄）鹿児島本線の貨物駅（廃駅）です。1986年（昭和61年）11月1日にその歴史を閉じました。

歴史

1930年（昭和5年）4月1日：貨物駅として開業。
1986年（昭和61年）11月1日：廃止。

構造

駅の設備は、門司港駅から門司駅へ向かう下り列車の進行方向に対して、本線の右側（西側）に位置していました。門司港駅と葛葉駅の間には、複線の本線とは別に、単線の小運転線が設けられ、票券閉塞という方式で安全が確保されていました。また、門司駅側からも本線から分岐して葛葉駅構内に入ることができる線路配置となっていました。葛葉駅構内を通り抜けて門司埠頭方面へ向かう本線も存在していました。

葛葉駅には、石炭を積み込むための施設がありました。筑豊炭田で産出された石炭の多くは若松駅から積み出されていましたが、門司地区からは、主に石炭を燃料とする船舶への供給を目的としていました。1929年（昭和4年）には、石川島造船所製の大型ガントリークレーンが設置されました。

一方で、葛葉駅から出荷される貨物は、浅野セメント門司工場で生産されたセメントが中心でした。1931年（昭和6年）の記録によると、門司工場の年間生産量の多くは輸出用であり、国内向けのものも多くが船舶で輸送されていました。鉄道で輸送されたのは、九州内向けの限られた量で、年間約5万3000トン程度でした。

隣の駅

日本国有鉄道

鹿児島本線

門司港駅 - 葛葉駅 - 門司駅

その他

廃止された駅
貨物駅

関連項目

* 日本の鉄道駅一覧

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