門司駅

門司駅について

門司駅（もじえき）は、福岡県北九州市門司区中町に位置し、九州旅客鉄道（JR九州）が運営しています。この駅は、鹿児島本線と山陽本線の二つの主要路線が交差する地点にあり、九州と本州を結ぶ重要な交通拠点とされています。

概要

この駅は、鹿児島本線につけられた駅番号JA29と、山陽本線に設定されたJA52の番号が付与されており、二つの路線の接続点としての役割を果たしています。関門トンネルが開通し、山陽本線の終点駅となったことから、門司駅は九州の鉄道の玄関口として重要な位置を占めています。

駅は、南側にある北九州貨物ターミナル駅と同一地点にありますが、山陽本線の下関 - 門司区間は九州旅客鉄道の管理下にあります。この列車は小倉駅まで直通するものが多く、特にラッシュ時には日豊本線からの列車も乗り入れています。

なお、鹿児島本線は交流電化、山陽本線は直流電化されているため、駅構内にはデッドセクションが存在します。これにより、かつてはブルートレインなどの寝台列車の機関車の付け替えが行われており、九州内を走るためには特別な電気機関車が必要でした。しかし、近年は旅客列車に乗るお客様の利便性を考え、機関車交換の必要が少なくなっています。

歴史

門司駅は1891年に大里駅として開業されました。当初は現在の門司港駅が「門司駅」を名乗っており、1942年には駅名が「門司」へと変更されました。関門トンネルが開通された際には、この駅名の変更により、当時の大里駅が名称を「門司駅」に改称しました。

1961年には門司港 - 久留米間の電化が進み、さらに1964年には山陽本線全線が電化されました。これらの電化によって、旅客列車は機関車の付け替えが必要なくなり、停車時間が大幅に短縮されました。その後も、山陽新幹線の開業により、長距離列車が整理され、旅客駅としての機能が変わっていきました。

駅構造

門司駅は、現在3面6線を有する地上駅として機能しており、以前は島式ホームが4面8線でした。2004年に新しい橋上駅舎が完成し、現代的な施設が整備されました。有人駅でみどりの窓口があり、また、SUGOCAをはじめとしたICカードの利用が可能です。商業施設や飲食店も併設され、利用者の利便性が向上しています。

周辺環境

駅周辺は市街地が広がっていますが、門司区の中心は門司港駅周辺にあります。駅南口には国道3号線が並行し、北口側では国道199号線が通っています。かつてはサッポロビール北九州工場がありましたが、現在は再開発され、門司赤煉瓦プレイスなどの施設が整備されています。

バスと交通アクセス

西鉄バス北九州によるバス路線が運行されており、駅の南口や国道3号線上に乗り場があります。門司駅前停留所は過去に西日本鉄道北九州本線が通っていた位置付近に存在し、歴史的価値がある場所も含まれています。

結論

門司駅は、九州と本州を結ぶ重要な交通拠点であり、長い歴史の中で多くの変遷を経ながら地域の交通を支え続けています。今後もその役割は一層重要となるでしょう。

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