週刊ゴング

週刊ゴングとは

『週刊ゴング』は、1984年から2007年まで日本スポーツ出版社（NSP）が発行していた週刊のプロレス専門雑誌です。略称は『ゴング』『週ゴン』。毎週水曜日に発売されていましたが、2007年3月14日発売の1168号（3月28日号）を最後に「一時休刊」となりました。

もともとは、1968年から1986年までNSPが発行していた月刊の格闘技専門誌『ゴング』（のちの『ゴング[[格闘技]]』）の別冊として、1969年から発行していた月刊誌『別冊ゴング』を週刊化する形で発刊されました。

本稿では、『月刊ゴング』・『別冊ゴング』、そして2015年に徳間書店から復刊した『ゴング』についても記述します。

創刊と変遷

月刊ゴングの誕生

ベースボール・マガジン社（BBM）の退社組でNSPが設立された1968年、BBMで『プロレス&ボクシング』の編集長をしていた竹内宏介がヘッドハンティングされ、編集長・総責任者として月刊誌『ゴング』を創刊しました。当初はプロレス、ボクシング、キック[[ボクシング]]を取り上げる格闘技総合誌でしたが、1982年にボクシング記事を『月刊ワールド・ボクシング』（現：『ボクシング・ビート』）として分割し、プロレス専門誌となりました。1986年12月号より『ゴング[[格闘技]]』となり、格闘技専門誌へとリニューアルしました。

別冊ゴングから週刊ゴングへ

『ゴング』創刊翌年の1969年12月、別冊としてプロレス専門誌の『別冊ゴング』が創刊されました。1983年にライバル誌の『月刊プロレス』が週刊化されたことを受け、『月刊ゴング』も週刊化を決定。『別冊ゴング』を週刊化する形で、1984年5月10日に『週刊ゴング』が創刊されました。

2006年には、『週刊ゴング』の増刊として『別冊ゴング』が復活し、全5号にわたり刊行されました。

誌面の特徴

創刊当初はミル・マスカラスを大々的にプッシュし、全日本プロレスに傾倒した誌面構成でした。その後、SWSやWAR、新日本プロレスなど、特定の団体に偏った誌面構成となることもありました。週刊プロレスが全日本プロレスやSWSなどに行ったような他団体へのあからさまなバッシングは行わず、比較的穏健な編集方針でした。女子プロレスやインディー団体にも目を向け、2006年には女子プロレス興行「レディゴン祭り」、インディー団体を集めた「インディーサミット」を開催しました。

一時休刊とその後

日本スポーツ出版社の経営悪化により、2007年3月14日発売号をもって『週刊ゴング』は一時休刊となりました。その後、清水勉氏が編集長を務める『Gスピリッツ』、金沢克彦氏が統括プロデューサーを務める『Gリング』といった後継誌が創刊されました。

『月刊ゴング』・『別冊ゴング』時代の資料は、一時日本スポーツ出版社の元社長が保有していましたが、後にライバル誌である『週刊プロレス』の発行元、ベースボール・マガジン社へ譲渡されました。日本スポーツ出版社自体も、2010年に破産手続きを開始し、2011年に法人格が消滅しました。

復刊版ゴング

2014年、金沢克彦氏が編集長となり、『ゴング』が復刊しました。発行元はアイビーレコード、発売元は徳間書店。2015年1月には定期刊行を開始し、月刊誌として発行されました。しかし、アイビーレコードの出版事業撤退に伴い、2016年10月31日発売の第18号をもって、再び休刊となりました。

歴代編集長

初代編集長：舟木昭太郎
2代目編集長：清水勉
3代目編集長：小佐野景浩
4代目編集長：金沢克彦
5代目編集長：吉川義治
6代目編集長：木幡一樹

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