葵 (ミュージシャン)

葵：ヴィジュアル系ロックシーンを彩るギタリストと実業家の顔

1979年三重県生まれの葵は、日本を代表するヴィジュアル系ロックバンド、the GazettEのギタリストとして広く知られています。華麗なギタープレイと独自の音楽性は、多くのファンを魅了し続けています。しかし、彼の活動はミュージシャンとしての側面だけにとどまりません。音楽プロダクションdot.SIXの代表として、実業家としての顔も持ち合わせています。

X JAPANから始まった音楽への道

葵の音楽への関心の始まりは、兄が持っていたX JAPANのCDでした。中学生の頃、「紅」を聴いて衝撃を受け、ギターを弾きたいと強く願うようになりました。兄から譲り受けた壊れたギターをきっかけに、独学でギター演奏を習得。お年玉で購入したギターでメタル音楽のコピーに没頭する日々を送ります。高校中退後はサーフィンに熱中する時期もありましたが、再び音楽への情熱に火がつき、上京を決意。バンド活動を開始し、オリジナル楽曲制作にも挑戦するようになりました。

the GazettEでの活躍

2002年、the GazettEのギタリストとして加入。メンバーの麗との会話で、ギターのポジションが決定しました。当初はバンド活動に真剣に取り組んでいなかった時期もあったようですが、卓越した演奏技術と表現力で、バンドに欠かせない存在として成長を遂げます。

多彩な影響と個性

葵の音楽性には、カーク・ハメットやヌーノ・ベッテンコートといった著名なギタリストからの影響が色濃く反映されています。特にカーク・ハメットの影響からESPギターを愛用するようになり、自身のシグネチャーモデルも製作されるほどになりました。また、押尾コータローの音楽にも傾倒しており、彼の影響も葵のプレイスタイルに反映されていると言えるでしょう。

ESPからStrictly 7 Guitarsへ

長年にわたってESPギターを愛用し、自身のモデルも複数製作されていましたが、2020年にESPとのエンドースメント契約を解消。2021年には、アメリカのギターメーカーStrictly 7 Guitarsと新たなエンドースメント契約を結び、新たなギターとともに活動の幅を広げています。

ライブでの使用機材

葵のライブパフォーマンスを支える機材は、非常に多岐に渡ります。使用ギターはESPの様々なモデルをはじめ、K.Yairiのアコースティックギターなども使用。アンプやエフェクターにもこだわりが見られ、楽曲によって最適なセッティングを駆使して、迫力あるサウンドを生み出しています。ツアー毎に使用機材も変化しており、常に新しいサウンドの追求を続けていることが伺えます。以下に、過去のツアーで使用された機材の一部を挙げます。

Standing Live tour 2006｢Nameless Liberty.Six Guns...｣
ESP A-I "艶~en~" Proto-type
ESP FOREST GT Custom
ESP FOREST GT
K.Yairi ALVEREZ.YAIRI WY1BK AOI custom
Bogner Extacy (アンプ)
その他多数

Tour 2007-2008 Stacked Rubbish ｢Pulse Wriggling To Black｣
ESP A-I "艶~en~"
ESP "艶~en~" W-NECK
VHT 2150 (パワーアンプ)
MESA BOOGIE TRIAXIS (プリアンプ)
その他多数

Tour 2009 ｢DIMSENCE｣
ESP A-I "艶~en~"
ESP A-II 艶~en-v~
VHT 2150 (パワーアンプ)
MESA BOOGIE TRIAXIS (プリアンプ)
その他多数

LIVE TOUR10 TOUR10 NAMELESS LIBERTY SIX BULLETS 01
ESP A-I "艶~en~"
ESP A-II 艶~en-v~
Diezel VH-4 (アンプ)
その他多数

これらの機材は、葵の音楽性と高い演奏技術を支える重要な要素であり、彼の多彩な表現を可能にしています。

まとめ

葵は、ギタリストとして、そして実業家として、音楽シーンに多大な貢献をしています。彼の才能と情熱は、これからも多くのファンを魅了し続け、日本の音楽界をさらに盛り上げていくことでしょう。

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