葵 (ミュージシャン)

葵（あおい、1980年1月20日 - ）は、三重県出身のミュージシャン、ギタリスト、そして実業家です。ヴィジュアル系ロックバンドthe GazettEのギタリストとしての活動が最もよく知られており、音楽プロダクション「dot.SIX」の代表としても才能を発揮しています。彼の音楽的なルーツから、the GazettEでの活躍、そして使用機材に至るまで、その軌跡を詳細に辿ります。

生い立ちと音楽への目覚め

葵は三重県で生まれ育ち、10歳上の姉と6歳上の兄がいます。音楽に興味を持つきっかけとなったのは、中学生の頃に兄が持っていたX JAPANのCD「紅」を聴いたことでした。その楽曲の「カッコよさ」に衝撃を受け、ギターを弾きたいという強い衝動に駆られます。兄から譲り受けた、壊れて音が出なくなっていたギターを修理し、楽譜の読み方やギターの弾き方を独学で学び始めました。

中学2年生のお正月には、お年玉を貯めて5万5千円のアリアプロのギターを自ら購入。中高生時代は、メタルのコピーに没頭し、ギターの腕を磨きました。しかし、高校を中退後、興味は一時的にサーフィンへと移り、ギターは趣味でフォークギターを弾く程度になっていました。

上京、そしてthe GazettE結成へ

音楽への情熱が再燃したのは、インディーズバンドを紹介する深夜番組を見たことがきっかけでした。「俺の方がイケてる」というある種の自信、あるいは錯覚から、再び音楽の道を志すようになり、三重県から上京を決意します。上京後、最初に組んだバンドで初めてオリジナル曲が採用されるという経験をします。

2002年、the GazettEを結成。バンド内でのギターのポジションを決める際、麗から「どっちのポジションがいい？」と尋ねられた葵は、「どっちでもいいよ」と答えました。その結果、麗が上手ギターを希望したため、葵が下手ギターを担当することになりました。

音楽性と影響

葵が影響を受けたミュージシャンとして、カーク・ハメットやヌーノ・ベッテンコートが挙げられます。特にカーク・ハメットからの影響は大きく、彼がESPのギターを使用していることに触発され、自身もESPのギターを愛用するようになったと語っています。また、アコースティックギタリストの押尾コータローの音楽性も高く評価しています。

初期のthe GazettEにおいて、葵はバンド活動に必ずしも真剣に取り組んでいたわけではなく、スタジオに他のメンバーが集まる時間帯でもアルバイトに行っていたというエピソードがあります。しかし、音楽に対する情熱は徐々に高まり、バンドにとって不可欠な存在となっていきました。

ステージ衣装や私服においては、『bajra』の服を、アクセサリーは『TAUJAN』のアイテムを愛用しています。選曲会で自身の曲が初めて採用されたのは、アルバム『斑蠡〜MADARA〜』に収録されている「飼育れた春、変われぬ春」でした。

SNSと近年の活動

2010年11月14日に自身のツイッターで発言した内容が、2週間後の同年11月28日にネット上で注目を集め、話題となりました。2011年8月には突然ツイッターを辞めますが、2012年3月10日に再開しています。バンド結成当時からESPのギターを愛用し、自身のモデルも多数製作していましたが、2020年にエンドースメント契約を解消。2021年からは、アメリカのギターメーカーStrictly 7 guitarsとエンドースメント契約を結びました。

使用機材

葵は長年にわたり、数多くのギターやアンプ、エフェクターを使用してきました。以下に、過去のライブで使用された主な機材をいくつか紹介します。

ギター
ESP A-I "艶~en~" Proto-type
ESP FOREST GT Custom
K.Yairi ALVEREZ.YAIRI WY1BK AOI custom
ESP "艶~en~" W-NECK
Seymour Duncan DS-200/M
アンプ
Bogner Extacy
MESA BOOGIE TRIAXIS
Diezel VH-4
エフェクター
t.c.electoronic G-FORCE
Eventide ECLIPSE
DigiTech WhammyⅡ

これらの機材は、葵の音楽性を支える重要な要素であり、彼のサウンドを特徴づけるものでもあります。

葵の音楽への情熱、才能、そして 끊임없는 노력 は、彼をヴィジュアル系ロックシーンにおける重要な人物へと押し上げました。これからも彼の 음악活動 に注目が集まります。

もう一度検索