蒼空のフロンティア

蒼空のフロンティア

『蒼空のフロンティア』は、株式会社フロンティアワークスが運営していたプレイバイウェブ形式のオンラインゲームです。2009年にサービスを開始し、2015年2月をもってサービスを終了しました。

概要

本作は、フロンティアワークスの「クリエイティブRPG」シリーズの第1弾として登場しました。舞台は、日本の領海上空に浮かぶ浮遊大陸パラミタ。プレイヤーは地球人としてキャラクターを作成し、パラミタの住人と契約することで「契約者」となり、大陸に存在する各学校の生徒としてモンスターとの戦闘や冒険に挑みます。

特徴的なのは、プレイヤーが自分のキャラクターのイラストやボイスを、イラストレーターや声優に依頼して作成できる点です。作成された画像やボイスは、キャラクターの自己紹介ページなどに掲載され、個性を演出する要素となっていました。

歴史

2009年5月17日、株式会社フロンティアワークスと開発担当の株式会社フロントメディアが、東放ミュージックカレッジにて制作発表会を開催しました。発表時点では、ゲームマスターが60名、イラストレーターが500名、声優が90名という大規模な体制で運営される予定でした。

2019年には、『蒼空のフロンティアRe』として、同じくフロンティアワークスが運営するオンラインRPG『三千界のアバター』のコンテンツの一つとして編入されました。

世界設定

パラミタには、プレイヤーが所属する様々な学校が存在します。

蒼空学園
イルミンスール魔法学校
シャンバラ教導団
百合園女学院
薔薇の学舎
波羅蜜多実業高等学校
葦原明倫館
空京大学
天御柱学院

ゲーム内容

ゲームは、主に以下の3種類のシナリオで構成されています。

マスターシナリオ: ゲームマスターが作成したシナリオの中から、自分のキャラクターを参加させたいものを選択します（有料）。シナリオ内でキャラクターにどのような行動（アクション）をさせたいかを記述して投稿すると、ゲームマスターがアクションの成否を判定し、結果を小説形式のレポート（リアクション）として発表します。
グランドシナリオ: 参加方法はマスターシナリオと同様ですが、その結果がゲーム全体に影響を与える重要なシナリオとされています。
キャラクタークエスト: 主にキャラクターのパラメータを成長させるためのシナリオです。参加すると、機械的な判定によって結果が決まり、経験値やアイテムを獲得できます。

スタッフ

チーフプロデューサー:
初期：雑賀寛（ホビー・データ元社長）
2012年後半～：栗田真樹生（初期チーフディレクター、『三千界のアバター』へ移行）
チーフディレクター:
初期：栗田真樹生
栗田のチーフプロデューサー就任後：新藤貴志（『三千界のアバター』へ移行）
声優: 新谷良子、落合祐里香、白河理子など
イラストレーター: FBC（イメージビジュアル担当）他多数

Webラジオ「空京放送局」

アニメイトTVにて2009年から2011年に配信されたWebラジオです。全38回（「ゆるボイス!」含む）＋特別ボイスドラマ全3回が配信されました。「蒼空のフロンティア」の最新情報や、プレイヤー参加型のコーナーなどを声優陣が担当しました。

複数のコーナーが存在し、それぞれパーソナリティが異なっていました。

ボイスドラマ

Webラジオ内で配信されたものの他、公式サイトでもボイスドラマが配信されました。

漫画

『蒼空のフロンティア 〜おとこのこうちょう!〜』が、『E☆2』にてVol.25からVol.32まで連載されました。作画はかゆらゆか氏が担当しました。

『蒼空のフロンティア』は、オンラインゲームとしてのサービスは終了しましたが、Webラジオやボイスドラマ、漫画など、様々なメディア展開が行われ、多くのファンに親しまれました。

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