蒼鷹 (急設網艦)

蒼鷹（あおたか）



蒼鷹は、日本海軍に属する敷設艦で、初鷹型の第二艦です。本艦の設計は改良型であり、急設網艦としても分類されていますが、日本海軍の公式な法令では敷設艦として位置づけられています。艦名の由来は、オオタカに関連し、日露戦争に参加した水雷艇「蒼鷹」に由来するものです。

概要



蒼鷹は、太平洋戦争において重要な役割を果たしました。特に防潜網の展開や機雷敷設の任務に従事する一方で、東南アジア方面における船団の護衛任務にも関与しています。しかし、その運命は1944年9月26日に終わりを迎え、米潜水艦の攻撃により沈没しました。

艦型



蒼鷹は、初鷹型急設網艦を基にしています。艦の改修により、1944年4月時点で25mm連装機銃や40mm連装機銃が追加され、対潜兵装として九四式爆雷投射機や九三式水中聴音機を装備していました。探信儀には水流覆も取り付けられており、戦闘能力を増強していました。

艦歴



1939年5月10日、播磨造船所において蒼鷹が起工されました。同年12月には艦名が正式に決定され、1940年には進水し、6月30日に竣工しました。竣工後は舞鶴鎮守府に所属し、早速行動を開始しました。

1940年10月には横浜港沖で行われた特別観艦式に参加し、その後は南方への展開を進めます。開戦直前の1941年12月4日にはパラオに到着し、その後フィリピン攻略作戦や蘭印作戦に従事しました。

1944年には南方への作戦が続行され、経路としては母港の舞鶴から佐世保を経てマニラへと進みましたが、同年9月26日、ボルネオ島北西で米潜水艦「パーゴ」の攻撃を受け沈没しました。戦後、艦は除籍され、その歴史が幕を閉じました。

年表



歴代艦長



同型艦



蒼鷹は、その短い艦歴でしたが、戦争の激動の中で多くの任務を遂行し、海軍の一翼を担った艦船の一つです。

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