蓬田パーキングエリア

蓬田パーキングエリア（よもぎたパーキングエリア）は、福島県石川郡平田村のあぶくま高原道路上に設置が予定されていたパーキングエリア、およびその予定地に設けられていた仮出入口です。

経緯

2009年3月26日、パーキングエリアとしての本格的な整備に先駆けて、仮出入口として供用が開始されました。この仮出入口は、2011年3月14日まで平田インターチェンジ（IC）方面への出入りに利用される予定でした。しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、あぶくま高原道路が通行止めとなり、仮出入口はそのまま廃止となりました。

全線開通後、パーキングエリア建設用の土地は確保されているものの、パーキングエリアの設置計画は事実上頓挫しています。そのため、隣接する平田ICに併設されている道の駅ひらたが、蓬田パーキングエリアの実質的な代替施設としての役割を担っています。

設置見送りの背景

当初、あぶくま高原道路の本線が有料区間となることを前提として、パーキングエリアの設置計画が進められていました。しかし、建設途中に前後の区間が無料区間に変更されたため、福島県がパーキングエリアの管理・運営にかかる費用を地元自治体である平田村に負担するよう求めました。これに対し、地元から反発が生じ、パーキングエリアの設置が見送られることとなりました。

インターチェンジ化の要望

住民からは、パーキングエリアではなくインターチェンジとして整備する要望も上がっています。しかし、道路構造令との整合性の問題に加え、平田西IC方面からの出口として利用する場合、トンネルの掘削が必要となる可能性が見込まれています。これらの理由から、平田村は「インターチェンジの開設には困難が予想される」との見解を示しています。

隣接施設

あぶくま高原道路
(6) 平田西IC - 蓬田PA(未設置) - (7) 平田IC

関連項目

日本のサービスエリア・パーキングエリア一覧

補足

蓬田パーキングエリアの計画は、道路の有料・無料化という状況の変化、それに伴う費用負担の問題、そして地形的な制約など、様々な要因が絡み合って実現に至らなかった事例と言えます。地域住民の利便性向上や観光振興といった観点から、今後の動向が注目されます。

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