蔵王国定公園

蔵王国定公園は、宮城県と山形県にまたがる国定公園で、奥羽山脈に位置する面白山と、そこから南へ連なる蔵王連峰一帯がその範囲です。1963年8月8日に指定され、その広大な面積は39,635ヘクタールに及びます。

公園の大部分は国有地で、全体の68.1%にあたる26,982ヘクタールを占めています。公有地は2.1%の825ヘクタール、私有地は29.8%の11,828ヘクタールとなっています。公園全体の97.3%が特別地域に指定されており、特に御釜周辺から不忘山にかけては特別保護地区として厳重に保護されています。

蔵王連峰は、スキーリゾートとして広く知られ、特に冬には樹氷が織りなす幻想的な風景が有名です。公園の北部、面白火山群周辺では、紅葉川渓谷や二口峡谷など、変化に富んだ景観が楽しめます。これらのエリアは、知る人ぞ知るレジャースポットとして人気を集めています。

また、松尾芭蕉の『奥の細道』でも知られる山寺（立石寺）も、この公園内にあります。二口峡谷には、表磐司、裏磐司、日陰磐司からなる磐司岩があり、多数の岩が柱状に立ち並ぶ景観は、国の名勝に指定されています。公園内には、蔵王温泉（山形県側）、青根温泉、遠刈田温泉、峩々温泉（宮城県側）など、多くの温泉地も点在しています。

公園内には、以下の火山があります。

熊野岳
雁戸山
大東岳

これらの火山が織りなす雄大な景観も、蔵王国定公園の魅力の一つです。

関連情報として、以下のものもご確認ください。

蔵王連峰
蔵王の御釜
立石寺

蔵王国定公園は、四季折々の自然美と、温泉、歴史的な寺院など、多様な魅力を持つ公園です。訪れる人々を魅了し続けています。

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