青根温泉

青根温泉

青根温泉は、宮城県柴田郡川崎町に位置する温泉地です。蔵王連峰の東側に温泉街が広がり、豊かな自然に囲まれた環境で湯治を楽しむことができます。

泉質と効能

泉質は単純泉で、源泉温度は43℃から56℃です。効能としては、胃腸病、神経痛、リューマチなどが挙げられます。やわらかいお湯は、体を芯から温め、日々の疲れを癒してくれます。

温泉街の様子

温泉街には、趣のある旅館やホテルが点在しています。日帰り入浴施設「じゃっぽの湯」では、気軽に温泉を楽しむことができます。かつては共同浴場「大湯」と「名号湯」がありましたが、老朽化のため閉鎖され、代わりに「じゃっぽの湯」がオープンしました。

「大湯」は、伊達氏からの歴史があることから、観光客を中心に復活の要望が強く、地元自治体の支援を得て改修され、湯元不忘閣の宿泊客専用として再建されました。2019年には「名号湯」が貸切風呂として復活しています。

宿泊施設

流辿
観山聴月
お宿　はなぶさ
Hanabusa Doglamping
一棟温泉宿
岡崎旅館
湯元不忘閣 - 日本秘湯を守る会会員
名号舘

足湯

停車場の湯
朝日の湯

歴史

青根温泉の歴史は古く、公衆浴場の開湯は1528年に遡ります。アオヌキの木の下からお湯が湧き出たことが、青根の名前の由来とされています。また、病人が弥陀の称号を唱えながら入湯するとたちまち病から全快するといわれた名号湯があります。

江戸時代には仙台藩伊達氏の御殿湯が置かれました。藩主専用の湯治場であった青根御殿は、明治時代に焼失しましたが、昭和初期に再建されました。明治39年の大火で温泉街は大きな被害を受けましたが、その後復興を遂げました。

1959年には青根洋館が解体移築されました。

アクセス

鉄道: 東北新幹線白石蔵王駅よりタクシーで約40分。
バス: タケヤ交通みやぎ蔵王山麓アクセス線で白石蔵王駅から約70分、青根温泉じゃっぽの湯前下車（土・日・休日のみ運行）。
車: 山形自動車道 宮城川崎ICより国道457号。

脚注

参考文献
ふるさとの文化遺産『郷土資料事典』4、人文社、1998年

外部リンク

流辿、観山聴月
岡崎旅館
湯元不忘閣
じゃっぽの湯
名号館
* 日本大百科全書(ニッポニカ)『青根温泉』 - コトバンク

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