薪島郡(シンドぐん)
薪島郡は、
朝鮮民主主義人民共和国(北
朝鮮)の
平安北道に位置する行政区域です。
鴨緑江の河口に浮かぶ島々から構成されており、北
朝鮮が統治する範囲の最西端にあたります。地理的な特性から、中国との経済協力の拠点としての開発計画が存在します。
地理
薪島郡は、
鴨緑江河口の中国側に位置する黄金坪・緋緞島・薪島などの島々を管轄しています。
鴨緑江の本流を挟んで東に対岸の龍川郡と隣接し、西は
中華人民共和国遼寧省丹東市の
東港市と接しています。この地理的な特性に着目し、中国資本による金融・経済特区の開発計画が進められています。
行政区域
薪島郡は以下の行政区域で構成されています。
薪島邑(シンドウプ)
緋緞ソム労働者区(ピダンソムノドンジャグ)
西湖労働者区(ソホロドンジャグ)
黄金坪里(ファングンピョンニ)
歴史
薪島郡は、かつて
平安北道龍川郡に属していました。1960年代に一時的に独立した郡となり、その後、1988年に再び薪島郡として設置されました。
年表
1988年7月 - 平安北道龍川郡の緋緞ソム労働者区、黄金坪里、および西石里の一部を統合し、薪島郡を設置(1邑2労働者区1里)。
緋緞ソム労働者区の一部を分離し、薪島邑が発足。
西石里が西湖労働者区に昇格。
薪島郡(1967年~1969年)
1967年10月 - 平安北道龍川郡の薪西里、薪島労働者区、および西石里の一部を統合し、薪島郡を設置(1邑1労働者区1里)。
西石里と薪島労働者区のそれぞれ一部が合併し、薪島邑が発足。
西石里の残部と薪島労働者区の残部が合併し、緋緞ソム労働者区が発足。
1969年 - 薪島郡が廃止。
薪島邑、緋緞ソム労働者区、薪西里が龍川郡に編入。
脚注
中央日報北韓ネット・北韓地名辞典 薪島郡
*
中央日報北韓ネット・北韓地名辞典 龍川郡 - 地図あり。