薬院駅

薬院駅の概要

薬院駅（やくいんえき）は、福岡県福岡市中央区白金一丁目に位置する交通の要所です。この駅は西日本鉄道（西鉄）の天神大牟田線と福岡市地下鉄の七隈線、さらに周辺へのバス路線が接続しており、多くの人々の移動を支えています。

歴史

薬院駅の歴史は1927年6月1日に始まります。当初は九州鉄道として開業し、同年3月に開業した城南線の城東橋電停との接続が果たされました。その後、駅舎は1968年に改築され、1975年には西鉄福岡市内線城南線が廃止となりました。1985年には高架化工事が始まり、1995年に高架化が完成して全列車が停車する駅となりました。1996年には現在の駅舎が完成し、2005年には地下鉄七隈線の薬院駅も開業しました。

駅構造

薬院駅は高架の相対式ホーム2面2線を持つ西鉄の駅で、全列車が停車します。駅番号はT02です。一方、地下鉄の薬院駅は島式ホーム1面2線を有し、駅番号はN14です。この駅は、エレベーターで七隈線の改札階から西鉄の改札階へ移動可能です。駅のデザインには、「薬院」をモチーフとした乳鉢と乳棒が用いられています。

利用状況

2023年度のデータによれば、西日本鉄道の薬院駅は1日平均39,786人が利用し、福岡市内の駅の中で3番目に多い乗降人員を記録しています。地下鉄の利用状況も高く、同年度の七隈線での乗車人員は13,368人に達し、博多駅、天神南駅に次いで3番目の多さです。

連絡・交通

薬院駅では、西鉄天神大牟田線と地下鉄七隈線にまたがる連絡定期券が購入可能で、便利に両方の路線を利用することができます。

駅周辺の環境

薬院駅は天神の南側に位置し、駅名の由来である薬院地区は駅から約50m西側に広がっています。この周辺には西鉄薬院駅ビルがあり、書店やカフェが入居しています。また、周囲は事務所や企業が多く、大規模な商業施設は少ないものの、利用者にとって日常的な便益を提供しています。

近隣のホテルと企業

駅近くにはタカクラホテル福岡などの宿泊施設がありますが、2020年以降新型コロナウイルス影響で稼働率が低下し、タカクラホテルは自主廃業に至りました。他にも、ホテルニューガイア薬院や福岡東映ホテルなどが存在します。また、様々な企業が駅周辺にオフィスを構えており、活気を醸し出しています。

交通の利便性

「薬院駅」は城南線と高宮通りに近接し、駅前には西鉄バス「薬院駅前」停留所もあり、多様な交通手段を提供しています。さらに、駅と平尾駅の間は直上高架化されており、アクセスが容易です。

まとめ

薬院駅はただの交通の結節点ではなく、その歴史や周辺環境、利用状況からも福岡市における重要な役割を果たしていることがわかります。今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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