藤倉電気工業

藤倉電気工業株式会社

藤倉電気工業株式会社（ふじくらでんきこうぎょう）は、東京都豊島区を本拠地とし、消防設備の製造、販売、卸、施工、保守サービスを手掛ける企業です。1953年に個人事業として始まり、翌年には法人化。以来、約70年以上にわたり消防業界で確固たる地位を築いてきました。

沿革

企業は1953年に藤倉冨成氏によって創業されました。設立当初は資本金20万円で、火災報知機関連の機器製造と工事の受注を開始し、1955年に製造部門を拡充するために新工場を東京都板橋区に設立しました。ここで自動車関連部品の製造も開始しましたが、同時に防災設備への注力を強めました。

1960年代には新たに製造ラインの充実が進められ、1961年には将来的な高層建築に向けた自動消火装置の研究が始まりました。1965年には、わが国初のスプリンクラーヘッドのメーカーとして国家検定に合格し、量産体制が整いました。この時期は業界の発展にも大きく寄与し、多くの新製品が生まれました。

1970年代に入ると、さらなる業務拡大を図り、豊島区池袋には東京営業所を移転し、同時に全国展開を進めました。また、1973年には製造部門を分離して藤倉電工株式会社を設立し、資本金をそれぞれ1,000万円に増資しました。これにより、保守業務の向上を目的とした「フジクラ防災友の会」が結成され、顧客サービスの強化が図られました。

1980年代の成長を経て、1990年代には藤倉電工株式会社の代表に藤倉大樹氏が就任。1998年には両社を合併し、資本金を8,000万円に増資しました。この合併により、製品の多様化とサービスの統合が進められました。

2000年には所沢工場を埼玉製作所へ移転し、新たに北関東営業所も開設。安全衛生協力会も設立し、より一層の安全管理と品質向上を実現しました。その後、2005年に埼玉製作所がISO認証を取得し、品質管理や安全面での信頼性を高めました。

さらに、大阪支店や名古屋営業所の開設を通じて、全国的なネットワークを広げ、消防設備の製造・販売におけるリーダーとしての地位を確立しています。

藤倉電気工業株式会社は、常に時代に合わせて新しい技術を取り入れ、顧客ニーズに応える製品とサービスを提供しています。消防設備のパイオニアとしての責任を自覚し、安全で安心な社会の実現に寄与することを目指し、日々努力を重ねています。

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