藤原まつり

藤原まつり

藤原まつりは、岩手県西磐井郡平泉町で毎年5月と11月に開催される、奥州藤原氏を偲ぶ祭りです。春と秋でそれぞれ異なる魅力があり、多くの観光客が訪れます。

春の藤原まつり

春の藤原まつりは、例年5月1日から5日までの5日間開催されます。期間中は、中尊寺や毛越寺で藤原四代の追善法要や稚児行列、郷土芸能、能や狂言の奉納などが行われます。

最終日には、武蔵坊弁慶にちなんだ「弁慶力餅競技大会」が平泉駅前で開催され、力自慢たちが巨大な餅を抱えて競い合う姿は圧巻です。

源義経公東下り行列

春の藤原まつりで最も有名なのが、5月3日に行われる「源義経公東下り行列」です。源義経が兄・源頼朝の追討から逃れ、平泉に辿り着いた際、藤原秀衡や地元の人々に歓迎された故事を再現したもので、総勢約100名が平安時代の装束を身にまとい、平泉の街を練り歩きます。

行列は、午前中に中尊寺坂下を出発し、毛越寺へと向かいます。毛越寺では「義経公ねぎらいの場」が再現され、一行は再び出発し、中尊寺金色堂を目指します。

義経公役は、例年、若い俳優やタレントなどの男性芸能人が務め、沿道には16万人から18万人もの見物客が訪れます。2005年には、当時放送されていたNHK大河ドラマ『義経』で主演を務めていた滝沢秀明さんが義経公役を務め、過去最高の観光客が訪れました。2022年には、コロナ禍で延期されていた伊藤健太郎さんの参加が実現し、24万人もの観客を集めました。

秋の藤原まつり

秋の藤原まつりは、10月20日から11月15日まで開催される「中尊寺菊まつり」と併せて、例年11月1日から3日までの3日間開催されます。

期間中は、藤原四代の公追善法要や公報恩法要、稚児行列、郷土芸能などが催されます。中尊寺では能や狂言の奉納が、毛越寺では浄土庭園で「延年の舞」が披露されます。

藤原まつりは、奥州藤原氏の歴史と文化に触れることができる貴重な機会です。平泉の豊かな自然とともに、歴史ロマンを感じてみてください。


* 平泉観光協会 春の藤原まつり

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