藤川毅

藤川 毅について

藤川 毅（ふじかわ たけし）は、1964年に鹿児島県鹿児島市に生まれた音楽評論家であり、特にジャマイカ音楽の研究において高い評価を得ている。彼は、音楽の専門知識を活かして辛口の評論を行い、多くの音楽ファンや専門家から支持を受けている。

経歴

鹿児島県立甲南高等学校を卒業後、早稲田大学大学院を修了した藤川は、学校時代にはホンジャマカの恵俊彰と同級生だった経歴を持っている。このような背景から、彼は早くから音楽に興味を抱いていたと思われる。

音楽業界に入ってからは、元『レゲエ・マガジン』の編集長を務めた他、ミュージック・マガジン、RIDDIM、レコード・コレクターズ、REMIX誌などで幅広く論考を発表し、スカ、ロックステディ、レゲエ、ダブなどジャマイカ音楽の魅力を多角的に伝えてきた。

音楽業界での活動

藤川は2004年に、音楽レコードの還流防止措置、いわゆるレコード輸入権に関する問題に取り組むシンポジウムに参加した。このシンポジウムは、新宿ロフトプラスワンで「選択肢を保護しよう!! 著作権法改正でCDの輸入が規制される? 実態を知るためのシンポジウム」と題され、著名な音楽関係者たちが集まり、問題点を整理した。藤川は、ピーター・バラカンや高橋健太郎らと共に、音楽評論家としての立場からこの問題提起に深く関わった。

その結果、5月13日には坂本龍一やゴスペラーズなど、700名以上の著名なアーティストや評論家による共同声明が発表され、著作権法改定による輸入CD規制に反対する姿勢を合表した。藤川はこの声明にも中心的な役割を果たし、民主党ホームエンタテイメント議員連盟のメンバーとしても活動を続けている。

メディア活動

藤川はまた、NHK-FMのピーター・バラカンが主持する「ウィークエンド・サンシャイン」に出演し、選曲も担当した経験がある。特に2004年7月17日放送のラスタ・スペシャルでの特集は、リスナーから高い評価を受けた。この番組を通じて、多くのリスナーにジャマイカ音楽の魅力を伝えてきた。

さらに、雑誌『RELAX』のラヴァーズ特集や、その派生プロジェクト「Relaxin with Lovers」のシリーズでも監修や選曲を担当。これにより、音楽と映像を通じた新たな形での配信にも貢献している。また、ジャマイカ音楽のレコード収集家としても知られ、毎年『レコード・コレクターズ』に自らの収穫を発表。この活動は多くのファンに対して、彼の専門性と情熱を示す重要な機会となっている。

現在の活動

現在、藤川はVPレコードの日本正規代理店24×7レコードのオフィシャルサイト内で『藤川毅のレゲエ虎の穴』というコンテンツに毎月寄稿している。さらに、映画『ボブ・マーリー　ルーツ・オブ・レジェンド』の日本語版字幕の監修も手がけ、音楽文化の普及に寄与している。

特に2012年と2013年の夏には、再び「ウィークエンド・サンシャイン」にてジャマイカ音楽とイギリス音楽の特集を行い、合計4時間半にわたるプログラムでリスナーに深い音楽体験を提供した。また、2012年4月からはMBC南日本放送にて「GOOD NEIGHBORS RADIO」の制作とパーソナリティを務め、地域社会においても音楽の魅力を広めている。

藤川毅は、音楽評論家としての枠を超え、ジャマイカ音楽の魅力を広めるために様々な活動を展開し続けている。彼の情熱と行動力は、今後も音楽シーンにおいて優れた影響を与えていくことだろう。

もう一度検索