藤村琉士

藤村琉士は、1998年10月3日に生まれた日本のラグビーユニオン選手です。主にフッカー（HO）のポジションを務め、現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する浦安D-Rocksでプレーしています。

京都府京都市で少年時代を過ごした藤村選手は、小学6年生の時にラグビーと出会い、その魅力に取り憑かれました。以来、ラグビー一筋でキャリアを積み重ねていきます。

高校は、全国でも有数のラグビー強豪校である京都成章高校に進学。ここで、技術と戦術、そしてチームスポーツに必要な規律や精神力を培いました。

2017年に高校を卒業後、日本大学へ進学。大学ラグビー部でプレーを続け、中心選手として成長しました。特に2020年度シーズンでは、チームのキャプテンという重責を担い、持ち前のリーダーシップを発揮してチームをまとめ上げました。

大学での研鑽を積み終え、2021年に卒業すると、プロ選手としてのキャリアをスタートさせます。当時の国内トップリーグに参戦していたNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに加入し、新たなステージでの挑戦を開始しました。

プロ入り後の公式戦デビューは、日本のラグビー界がプロ化された新しいリーグ、ジャパンラグビーリーグワンが開幕した初年度のことです。2022年1月15日に行われたリーグ戦第2節、強豪クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦において、先発フッカーとして公式戦のピッチに立ち、記念すべき第一歩を刻みました。

2022年夏には、所属チームを取り巻く環境に変化がありました。NTTグループ内のラグビーチーム再編に伴い、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安とNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が統合・再編され、新たなチーム体制が構築されることになったのです。この再編により、千葉県浦安市を活動拠点とする浦安D-Rocksが新チームとして誕生し、藤村選手はその発足時の重要なメンバーとして選手スコッドに選ばれ、新たなチームでのプレーを続けることとなりました。

フッカーというポジションは、ラグビーフォワードの中央に位置し、スクラムの最前列で相手チームのフッカーと組み合う、文字通り「要」となる役割です。スクラムでのプッシュや、ラインアウトにおける正確なスローイングは、チームのセットプレーの成否を左右します。また、グラウンドの開けたスペースでのプレーにおいても、密集でのボール争奪や、近距離での突破、タックルなど、高い運動量と多様なスキルが求められるポジションです。藤村選手は身長174cm、体重102kgという、フッカーとしてフィジカルコンタクトに十分に耐えうる恵まれた体格を備えており、このポジションに必要な力強さとしなやかさを併せ持っています。

浦安D-Rocksの一員として、ジャパンラグビーリーグワンというレベルの高い舞台で日々厳しいトレーニングに励み、チーム内での競争を勝ち抜きながら出場機会を得ています。若手ながら着実に経験を積み重ね、チームの勝利に貢献することを目指すとともに、自身のスキルアップにも努めています。今後、浦安D-Rocksの主要メンバーとして、そして日本ラグビー界を担うフッカーとして、さらなる活躍が期待される選手です。

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