藪重夫

藪 重夫（やぶ しげお）について

藪 重夫は、日本の民法の権威として知られ、1925年6月30日に京都市で生を受けました。彼は北海道大学の名誉教授として、法学教育に大きな影響を与え、その後も学校法人北海学園の理事として活躍しました。2008年2月17日に亡くなるまで、法律界での活躍を見せました。

学歴とキャリアの初期

藪は1942年に北海道庁立札幌第一中学校を修了し、その後1945年に東京高等学校文科乙類を卒業しました。同年4月には北海道帝国大学医学部に入学したが、1947年には法文学部法律学科に転入し、1950年に卒業しました。その後すぐに司法試験に合格し、1952年には北海道大学大学院に進学しました。

職歴

彼の職業人生は多岐にわたり、1945年に旭川師管区歩兵第一補充隊に入営。その後、戦後を経て1950年からは北海道大学法学部の助手となり、1957年に助教授に昇進しました。1962年には法学部の教授に就任し、1969年からは法学部長・大学院法学研究科長に就任。この間、数々の重要な役職を歴任し、北海道大学における法学教育の発展に寄与しました。

学外活動

藪重夫は大学外でも多くの公職を務めました。1966年から1969年にかけて北海道収用委員会の委員を務め、また1970年から1975年には札幌市の日照関係調整委員を担当。さらに1986年には札幌市情報公開懇談会の会長を務め、地域の行政問題に対する積極的な姿勢を示しました。

研究分野と業績

彼の主な研究分野は民法の財産法ですが、特に家族法の親族法に関しても多くの論文を発表しています。実務家の視点からの考察を重視し、実務に役立つ法学を目指しました。著書には、『民法演習』や『契約法体系』などがあり、共同執筆した作品が多く存在します。これらの著作は、法律学習者や実務家にとって貴重な参考文献となっています。

受賞歴・エピソード

その功績が認められ、彼は1991年に建設大臣表彰を受け、2003年には勲二等瑞宝章を授与されました。退官後は後進の育成に努め、彼の蔵書を北海学園大学付属図書館に寄贈し、教育環境の充実にも寄与しました。

影響を受けた人物

藪重夫の教育を受けた門下生には、北海道大学名誉教授である藤岡康宏や、札幌医科大学名誉教授の稲葉佳江などがいます。彼の教育理念は、後進に影響を与え続けています。

結論

藪重夫は、日本の民法の発展に多大な寄与をした法学者であり、彼の教えは現在でも多くの人々に受け継がれています。彼の業績と教育への情熱は、今なお法学界で生き続けています。

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