藻岩橋

藻岩橋（もいわはし）

藻岩橋は、札幌市の豊平川に架かる橋であり、真駒内通の一部を担っています。橋は主要市道真駒内篠路線（豊平川通）の終点に位置し、石山方面への延伸計画も存在します。また、国道230号（石山通）や国道453号（中の島通）にも近く、交通の要所となっています。

歴史

藻岩橋の歴史は古く、明治時代に遡ります。

1876年（明治9年）: 豊平川の下流に、真駒内と上山鼻（現在の藻岩下）を結ぶ官営の渡船場が設けられました。これは、石山で採石された札幌軟石を運ぶ馬車などを対岸へ渡すためのものでした。
1881年（明治14年）: 明治天皇の行幸のために朱塗りの仮橋が架けられましたが、翌年には流失してしまいました。その後、馬渡船場という渡し場が設けられました。
大正時代: 渡し場は藻岩上の橋の辺りに移設されました。
1932年（昭和7年）: 10連続のコンクリート製桁橋が架けられました。
1954年（昭和29年）: 日米安全保障費によって橋が改築されました。この時の橋は全長150m、幅6mでした。また、この日には新しい幌平橋も開通しています。
1969年（昭和44年）: 札幌オリンピック関連事業の一環として、現在の藻岩橋が豊平川下流の約300m地点に新たに架けられました。当時は新藻岩橋とも呼ばれていました。旧橋は取り壊される予定でしたが、真駒内へ通じる最も近い道として地元住民から市議会へ存続の陳情が提出され、人道橋として残されることになりました。
1973年（昭和48年）: 豊平川の増水により旧橋が破損してしまいました。その後、当時建設中だった自転車道ルート（北海道道814号滝野上野幌自転車道線）に活用する案が浮上し、河川管理上の規格に沿った自転車歩行者専用橋として架け直されることになりました。
1975年（昭和50年）: 新しい橋が完成し、藻岩上の橋（もいわかみのはし）と名付けられました。

周辺施設

藻岩橋の周辺には、以下の施設があります。

豊平川緑地：豊かな自然が広がる憩いの場です。
じょうてつバス藻岩営業所：じょうてつバスの営業所です。
札幌藻岩山スキー場（北斜面駐車場）：藻岩山スキー場の駐車場です。
陸上自衛隊第11師団真駒内駐屯地：陸上自衛隊の駐屯地です。

参考文献

『さっぽろ文庫』 8 札幌の[橋]]、札幌市。[https://www.city.sapporo.jp/kobunshokan/kankobutsu/bunko/（2017年3月26日閲覧）

関連項目

日本の橋一覧

外部リンク

* 札幌市 City of Sapporo

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