蘇我連子

蘇我連子（そが の むらじこ）

蘇我連子は、飛鳥時代に活躍した豪族です。蘇我倉麻呂（蘇我雄正）の五男として生まれ、名は連、武羅自、牟羅志とも記されます。姓は朝臣。

経歴

蘇我連子に関する最も古い記録は、『日本書紀』天智天皇紀3年5月条に記された死亡記事です。この時、彼は大紫の冠位を持ち、「蘇我連大臣薨」と記されていることから、斉明天皇や天智天皇の下で大臣を務めていたことがわかります。『扶桑略記』によれば、この時、彼は右大臣であったとされています。

大臣就任の時期については、斉明天皇4年（658年）または5年（659年）頃に、巨勢徳多か大伴長徳のどちらかの後任として大臣になったと考えられています。蘇我氏としては約10年ぶりに父祖が占めてきた地位に返り咲いたことになります。しかし、彼が大臣としてどのような活動を行ったのか、具体的な事績は明らかになっていません。

連子は天智3年（664年）に亡くなりました。彼の死後、子孫が繁栄したのは、彼自身が早くに亡くなったため、中大兄皇子の謀略や壬申の乱といった政争に巻き込まれることがなかったことが要因として挙げられます。

系譜

父：蘇我倉麻呂
母：不詳
妻：不詳
男子：蘇我安麻呂
男子：石川虫名
五男：石川宮麻呂（?－713）
女子：蘇我娼子または媼子 - 藤原不比等室

脚注

注釈

出典

参考文献

宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年
(系譜セクションの出典)

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