蘭陵王 (テレビドラマ)

蘭陵王（らんりょうおう）

『蘭陵王』（原題：蘭陵王）は、2013年に中国と台湾で共同制作されたテレビドラマです。南北朝時代の北斉に実在した武将、高長恭（蘭陵王）を主人公とした歴史恋愛ドラマで、彼の愛と運命を描いています。中国本土で2013年8月14日、台湾で2013年8月23日に放送が開始されました。全46話。

あらすじ

物語は557年、魏晋南北朝時代の末期、黄河の壺口一帯から始まります。白山村に住む老巫女・楊林は、天女の血を引くとされる孫娘・雪舞と、北斉の蘭陵王との間に起こる不吉な運命を予見します。十数年後、美しく聡明に育った雪舞は、祖母の言いつけに背き村を出て、温泉で蘭陵王と出会い、惹かれあいますが、2人を待ち受けていたのは数々の困難でした。

特徴

史実では、蘭陵王は573年に皇帝から毒薬を賜り自害しますが、ドラマでは死なずに生き残るという設定になっています。また、弟の安徳王も、史実では北斉滅亡後に自殺するところを、隋が建国される頃まで生きている設定です。

主要登場人物

高長恭（蘭陵王）：ウィリアム・フォン

本作の主人公。北斉の第四王子。女性と見紛うほどの美貌を持ちながら、戦場では鬼の面を被り勇猛果敢に戦う武将。聡明で人への思いやりに溢れ、民衆から深く慕われています。過去の経験から、王族との結婚を避けていましたが、雪舞と出会い、愛することで過去を克服し、乱世を生き抜きます。
楊雪舞：アリエル・リン

本作のヒロイン。白山村で育ち、祖母から医学、薬学、化学などの知識を教え込まれました。誰に対しても優しく公平に接し、強い正義感を持つ彼女は、人々を救う姿から「天女」と呼ばれるようになります。蘭陵王を愛し、祖母の予言に抗い、彼の死を回避しようとします。後に蘭陵王の妻となり、一子・高平安を産みます。
高延宗（安徳王）：ジョージ・フー

北斉の第五王子で、蘭陵王の弟。兄の良き理解者であり、優秀な武将です。史実とは異なり、宇文邕の死後も生き残り、隋の建国頃に、かつて蘭陵王たちが暮らした家を訪れます。
小翠：朱海君

蘭陵王府の侍女で、後に安徳王の妻となります。率直な性格で、雪舞の良き助言者です。蘭陵王の死後、安徳王を支え、雪舞との再会を果たします。
高緯：翟天臨

北斉の皇太子で、後の皇帝。蘭陵王の従弟ですが、皇位継承を巡り対立します。民衆の人気を集める蘭陵王を妬み、苦難を与えようとします。
宇文邕：ダニエル・チャン

北周の皇帝。知勇兼備の覇者で、天下統一のため蘭陵王と激しい戦いを繰り広げます。雪舞と出会い、惹かれていきます。
楊林氏：呂中

雪舞の祖母。未来を予知する能力を持つ一族の末裔。雪舞に平凡な一生を送ってほしいと願っています。
韓暁冬：ウェイ・チェンシャン

雪舞の友人。雪舞を慕い、彼女を守ろうとします。

スタッフ

プロデューサー：フランキー・チェン
監督：鍾澍佳
キービジュアルディレクション：蜷川実花

主題歌

オープニングテーマ：「入陣曲」歌：五月天（メイデイ）
* エンディングテーマ：「手掌心」歌：丁噹

日本での放送

日本では、BSフジ、LaLa TV、KBS京都、群馬テレビで放送されました。

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