蜷川 実花(に のがわ みか)
蜷川実花は、
1972年10月18日生まれの日本の著名な
写真家や
映画監督です。彼女は写真や映像、デザインの分野において幅広い活動を展開しており、クリエイティブ・ディレクターとしても知られています。彼女が手掛けるアートディレクションやインスタレーションは、一見の価値があります。彼女は小山登美夫ギャラリーに所属し、エイベックス・マネジメントとも提携を結び、芸術活動を続けています。
来歴
蜷川実花は、
演出家で
映画監督の蜷川幸雄と元女優でキルト作家の真山知子(現在の蜷川宏子)夫妻の第一子として生まれました。妹が一人いますが、その情報は公開されていません。また、従姉には女優の蜷川有紀や蜷川みほがいます。彼女の曾祖父は
俳優の谷崎十郎です。
彼女は桐朋女子高等学校を卒業後、
多摩美術大学の美術学部グラフィックデザイン学科で学び、芸術学士号を取得しました。大学卒業後、
写真家としての活動を始めると、
1996年に第13回
キヤノン写真新世紀優秀賞を受賞。さらに
2001年には、同じく木村伊兵衛写真賞を授与されました。その後、国内外で数々の写真展を開催し、映像制作にも精力的に取り組んでいます。
特に、
2010年には
AKB48の「ヘビーローテーション」ミュージックビデオの監督を務め、一躍注目を浴びました。
2016年からは、
朝日新聞社のニュース週刊誌「
AERA」の表紙写真を担当し、
2020年には東京オリンピック・パラリンピック組織委員会で
理事を務めました。
映画の仕事
蜷川は
2007年に映画『さくらん』で初の
映画監督デビューを果たし、
2012年には『ヘルタースケルター』で新藤兼人賞を受賞しました。
2019年には、映画『Diner ダイナー』と『人間失格 太宰治と3人の女たち』を公開し、
2020年には
Netflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』の監督を担当しました。
家族
蜷川は1997年に初婚を果たしましたが、その後離婚。
2004年に再婚したものの、再び離婚しました。彼女は
2007年10月に妊娠を公表し、同年12月には男児を出産しました。その後一部の報道では
事実婚とされましたが、彼女自身の公式ウェブサイトで入籍を発表しています。また、
2015年には第2子の妊娠を報告し、
2016年に第2子を出産しました。
賞歴
蜷川実花は多数の賞を受賞しています。
1996年の第7回写真3.3m2展でグランプリを受賞し、同年の第13回
キヤノン写真新世紀優秀賞でも評価されました。さらに、
2001年には第26回木村伊兵衛写真賞を受賞。
2012年には新藤兼人賞銀賞を、『ヘルタースケルター』で受賞しています。
出版物
彼女は多くの著作も残しており、特に海外では『MIKA NINAGAWA』や『Acid Bloom』といったタイトルが知られています。また、国内では『MIKA FLOWERS』や『TEMPTATION BOX』といった作品を発表しています。
展覧会
蜷川の作品は、国内外のさまざまな展覧会で展示されており、彼女の視点を活かした絵画や写真は、多くの観客の心をつかんでいます。特に「Mika Ninagawa: self-image」などの展覧会は多くの反響を呼びました。
結論
蜷川実花は、写真や映画を通じて視覚芸術の新たな地平を切り拓くアーティストです。彼女の独特な感性と表現力は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。