血盟の血

あらすじ

〈壁〉の北にて

ブランとミーラは、亡者たちに追われ絶体絶命の危機に陥るが、突如現れた黒衣の騎手によって救われる。その騎手の正体は、ブランの叔父であるベンジェン・スタークであり、彼はかつてホワイト・ウォーカーに殺害されたものの、〈森の子ら〉の魔法によって蘇生したという。ベンジェンはブランが〈三つ目の鴉〉になったことを告げ、物語は新たな局面を迎える。

ホーンヒルにて

サムはジリと子供を故郷の〈角の丘城〉に連れて帰り、家族に紹介する。母親や妹、弟からは温かく迎えられるものの、父親であるランディル・ターリーは、サムを侮辱し、ジリが野人であることを知ると激しく拒絶する。ランディルはジリを台所で使用人として雇うことは許すが、サムを家から追い出すと宣言する。失意の中、サムは深夜に家宝であるヴァリリア鋼の剣〈心臓裂き〉を盗み出し、ジリと子供と共に故郷を後にする。

キングズランディングにて

トメンはハイ・スパロウと面会し、マージェリーが〈恥辱の道〉を回避できる道を探る。一方、ジェイミー、メイス・タイレル、オレナはタイレル家の兵を率いてベイラー大聖堂を包囲し、マージェリーとロラスの釈放を要求する。しかし、大聖堂からトメンが現れ、ハイ・スパロウとの和解を発表し、兵を撤退させる。ジェイミーは、この和解に不満を抱き、サーセイに武力で七神正教を討ちたいと訴える。トメンはジェイミーを〈王の盾〉の総帥から解任し、リヴァーランドへリヴァーラン城奪還に向かわせようとする。サーセイは、ジェイミーをなだめ、自身の決闘裁判でグレガー・クレゲインを代理闘士にすると伝える。

ブレーヴォスにて

アリアは、ジョフリーとタイウィンの死を揶揄する笑劇を見た後、レディ・クレインの酒に毒を盛る。しかし、レディ・クレインの優しさに触れたアリアは、毒酒を飲もうとした瞬間、その杯を叩き落とす。アリアが暗殺任務を放棄したことを見届けた〈浮浪児〉は、ジャクェン・フ＝ガーからアリア殺害の許可を得る。アリアはこれを予測し、隠し持っていた剣〈針〉を取り出して待ち構える。

双子城にて

〈双子城〉では、ウォルダー・フレイがリヴァーラン城をブリンデン・タリーに奪われた息子たちを叱責する。彼は捕虜にしているエドミュア・タリーを連れ出し、ブリンデンの降伏を画策する。

ヴァエス・ドスラクにて

デナーリスはダーリオ・ナハーリスやドスラク人たちとミーリーンに向かう途中、一人で山陰に姿を消す。その後、巨大なドラゴン、ドロゴンに乗って再び現れ、ドスラク人たちに七王国征服への協力を呼びかける。

製作

このエピソードの脚本は、原作者との話し合いを経て、未刊の原作『冬の狂風』に基づいて書かれた。特に、ブランが謎の騎手に救われる場面は、原作の『竜との舞踏』がベースとなっている。

キャスティングでは、エドミュア・タリー役のトビアス・メンジーズ、ウォルダー・フレイ役のデイビッド・ブラッドリーがシーズン3以来の再登場を果たした。また、ベンジェン・スターク役のジョゼフ・マウルはシーズン1以来の復帰となった。ブレーヴォスでの笑劇シーンには、アイスランドのバンド、”オブ・モンスターズ・アンド・メン”が楽師としてカメオ出演している。

ロケ地としては、スペインのジローナ大聖堂がベイラー大聖堂の階段のシーンに、カタルーニャ州のカスティヨ・サンタ・フロレンティナがターリー家のホーンヒル城のシーンに使用された。

評判

視聴者数は671万人を記録し、前エピソードからは減少したが、これはアメリカの戦没将兵追悼記念日と重なったためだと分析されている。

また、このエピソードは第68回プライムタイム・エミー賞で、他の2エピソードと共にプロダクション・デザイン賞（現代劇/ファンタジー・ドラマ部門）を受賞した。

外部リンク

スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
Official U.S. website HBO
"Blood of My Blood" at HBO.com
* "血盟の血" - インターネット・ムービー・データベース （英語）

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