行橋ラジオ中継局

行橋ラジオ中継局について

行橋ラジオ中継局（ゆくはしラジオちゅうけいきょく）は、福岡県行橋市に所在し、RKB毎日放送と九州朝日放送のAMラジオ放送を補完する重要な中継局です。この局は、地域内の放送受信環境を改善するために設立されました。ここでは、行橋ラジオ中継局の歴史や現状について詳しく解説します。

整備の背景と目的

京築地域は北九州市から距離があり、AMラジオの受信が困難な場所として知られていました。このため、RKBとKBCは両社の協力の下、まず試験的に設置された後、正式に北九州局の中継局として開局しました。この開局により、住民たちはAMラジオの放送をより安定して受信できるようになりました。加えて、県内のAM局としては唯一、コールサインを持たないという特異な特徴があります。

現状と設備

行橋ラジオ中継局は、長年にわたりAMステレオ放送を実施していません。開局当初は、RKBが今井地区に、KBCが文久地区（行橋総合公園）にそれぞれの設備を設置していました。ですが、RKBの設備が老朽化してしまったため、最終的にはKBCの設備に統合され、現在は両社で設備を共用しています。

2024年から、両局はそれぞれのテレビ中継局にFM補完中継局を新たに設置したことを受け、AMラジオ放送をFMに移行するための特例措置を申請し、許可が下りました。この結果、2024年2月4日をもって、行橋ラジオ中継局からの放送は一時的に停止されます。期間中は、北九州波を受信できる場合は、そちらを利用するように呼びかけています。

沿革

• - 1960年（昭和35年）10月1日: RKBラジオが開局。
• - 1962年（昭和37年）10月1日: KBCラジオが開局。
• - 2003年（平成15年）4月22日: 老朽化のため、RKBラジオが現在地に移転。
• - 2024年（令和6年）2月4日: AM放送終了およびFM移行に伴う停波予定。

置局住所と放送区域

行橋ラジオ中継局の住所は行橋市大字今井字文久3670-1です。放送周波数や出力は大牟田ラジオ中継局と同様ですが、NHK北九州放送局はここにAM中継局を持っていません。そのため、周辺の他局を利用して放送を受信する形になります。行橋市及び京都郡苅田町やみやこ町、豊前市、北九州市南東部周辺を主な放送区域とし、無指向性送信を通じて大分県中津市・宇佐市周辺や山口県南部でも、昼夜問わず良好に放送が受信可能です。

まとめ

行橋ラジオ中継局は、地域のラジオ放送の重要な役割を果たしており、今後もリスナーへのサービス向上を目指して設備の整備が進められています。AMからFMへの移行が控える中、これからの放送形態にも注目が集まっています。

もう一度検索