衛生検査技師

衛生検査技師

衛生検査技師（Public Health Laboratory Technologist）は、医療機関において多様な検査を行う専門技術者です。この職業は、コ・メディカルに分類され、医師の指導のもとで各種の検査を実施します。

業務内容

衛生検査技師は、以下のようなさまざまな検査業務を担っています：

• - 微生物学的検査
• - 血清学的検査
• - 血液学的検査
• - 病理学的検査
• - 寄生虫学的検査
• - 生化学的検査

これらの検査は、主に患者の健康状態や病状を把握するために重要です。なお、臨床検査技師との業務内容には重複する部分もありますが、大きな違いは、衛生検査技師が診療補助としての採血や生理学的検査を行えない点です。

免許制度の変遷

衛生検査技師の免許制度は、2011年3月に新規免許が廃止され、それ以後は新たに免許を取得することができなくなりました。ただし、既に免許を取得している技師は、引き続きその業務を行うことが許可されています。さらに、法律の規定に従い、経過措置として医療機関の精度管理責任者になることも可能です。

免許を取得するための条件として、過去には以下のようなケースがありました：

• - 医学、歯学、獣医学、薬学、保健衛生学の課程を修めた大学卒業者
• - 医師、歯科医師、獣医師、薬剤師
• - 厚生労働大臣指定の科目を修了した者
• - 外国の医学校を卒業した者など

新規免許廃止の背景

新規免許の廃止に至る過程として、日本臨床検査技師連盟が厚生労働大臣に対して衛生検査技師免許制度の重要性を再検討するよう要請を行っていました。2005年には法律が改正され、新規免許が廃止されることが決定しました。この改正により、法名称も「臨床検査技師等に関する法律」に変更されました。

ただし、過去に衛生検査技師免許の資格を持つ者については、免許は引き続き有効であり、改正法施行後も業務を続けることができます。万が一、免許証を紛失したり損傷した場合でも再交付が可能です。

関連職種

衛生検査技師に関連する職種として、臨床検査技師があります。臨床検査技師は、衛生検査技師が担当する検体検査に加え、採血や省令で規定された生理学的検査を行うことができます。これにより、診療と検査が連携し、医療提供がより効果的になります。

まとめ

衛生検査技師は、医療機関において重要な役割を果たしています。その業務は多岐にわたり、医療現場での検査を実施する上で不可欠な存在です。新規免許が廃止されたとはいえ、既に免許を持つ専門技術者たちは、引き続き重要な職務を全うしています。

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