装甲騎兵ボトムズ ザ・バトリングロード

装甲騎兵ボトムズ ザ・バトリングロード

『装甲騎兵ボトムズ ザ・バトリングロード』は、タカラ（現タカラトミー）によって1993年10月29日にリリースされたスーパーファミコン専用のゲームソフトです。この作品は、サンライズ制作の人気アニメ『装甲騎兵ボトムズ』を基にした3Dシューティングゲームで、家庭用ゲーム機でのボトムズを題材にした作品としては初めての試みでした。

ゲームの概要

プレイヤーは、主人公のファミン・エルムとなり、敵となるアーマードトルーパー（AT）との戦闘に挑むことになります。しかし、AT戦の操作性は難しく、特に遠距離攻撃が思うように決まらないという難点があり、その結果、ゲームプレイ全般が単調に感じられました。このことから、ゲームの評価はあまり高くありませんでした。

キャラクターデザインは塩山紀生、作画監督は土器手司、そしてゲームオリジナルのATデザインは大河原邦男が担当しています。

ゲームシステム

『ザ・バトリングロード』は、3Dシューティングスタイルのゲームで、プレイヤーはATを操作し、主にヘビーマシンガンやアームパンチを使って敵と戦います。ゲーム中には制限付きで使用できるミサイルも追加され、アームパンチでそれを迎撃することが可能です。

ゲームは「バトリングステージ」と「強制スクロールステージ」の2種類のステージで構成され、全部で8ステージ用意されています。各ステージをクリアすると、ストーリーに関連したビジュアルが表示され、その後次のステージへ進むためのパスワードが提示されます。また、各ステージには地雷が存在し、プレイヤーも敵もダメージを受ける仕組みとなっています。

ゲーム画面

画面はATの操縦席を模したデザインが施されており、上半分には三人称視点での視界が映し出され、下半分にはユーザーインターフェース（UI）が配置されています。UIでは選択中の武器や残弾、敵のHPなどが見やすく表示されています。

ストーリー

物語は、百年戦争が終結した後の世界を舞台にしています。主人公ファミン・エルムは、軍の技術者の息子として育ちますが、ATの襲撃により両親を失うという悲劇に見舞われます。ファミンは復讐を誓い、ATに立ち向かいますが、初戦では敗北を喫してしまいます。しかし、謎の女性ヨーグルに助けられ、彼女の導きでバトリング選手としての道を歩むことになります。彼は、数々の戦いを経て、名を馳せていきますが、その道中で数々の困難や敵と対峙することになります。

物語は、ファミンが真の黒幕の存在を知り、さらなる戦いへと導かれていく緊迫した展開を描写しており、彼の成長とともに真実に迫る様子が描かれています。

登場キャラクター

• - ファミン・エルム: 主人公で、両親を失った復讐者。初めは未熟だったが、成長を遂げる。
• - ヨーグル: 武器商人の姿を持つ情報将校で、ファミンの身を案じ導く。
• - ガタ: ファミンの両親の仇であり、陰謀に関与するキャラクター。
• - アナヒサ: 秘密結社の幹部で、物語の黒幕。

結論

『装甲騎兵ボトムズ ザ・バトリングロード』は、シューティングゲームとしての難しさとともに、深いストーリーが絡まる作品です。プレイヤーとしては、ファミンの成長や復讐の過程を追体験しながら、ゲームプレイの中で彼の運命を切り開いていくことが求められます。

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