土器手司

土器手 司（どきて つかさ）について

土器手司は1960年2月6日生まれの日本のアニメーターおよびキャラクターデザイナーであり、鹿児島県指宿市から来ています。彼は幼少期にはあまりアニメを視聴していなかったものの、絵を描くことに対する情熱は持ち続けていました。この興味が後にプロのアニメーターへの道を開くことになります。

学生時代と上京のきっかけ

鹿児島県立錦江湾高等学校の理数科を卒業した後、彼はしばらくの間、遊び呆けていました。しかし、次第にそのような生活が許されない状況に直面し、「何とかなる」との思いから東京に上京することを決意します。ここで彼はしばらく考えた末、「絵を描く仕事」が良いのではないかと考え、アニメ業界に足を踏み入れます。

国際アニメーション研究所で学んだ後、彼はスタジオ・ルックで動画デビューを果たします。彼の初期の代表作には、1981年の東映動画の『新竹取物語 1000年女王』や『銀河パトロールPJ』があります。

主な作品と影響

その後、土器手は『パタリロ!』や『忍者ハットリくん』、さらには『トンデラハウスの大冒険』や『スペースコブラ』などの作品に関わりながら、アニメ界での地位を確立していきます。特に『忍者ハットリくん』では、彼が一年間手がけたゲストキャラクターのデザインは、その後の彼のキャリアに大きな影響を与えることになります。

1983年からは国際映画社で『亜空大作戦スラングル』や『ななこSOS』に参加し、作画監督としても活動を広げました。特に『スラングル』の第10話では作画監督を担当し、これをきっかけにフリーランスのアニメーターとしての道を進むことになります。

この後、日本サンライズの『巨神ゴーグ』での作画監督が大きな飛躍となります。安彦良和監督の元、厳しい作画チェックの中で土器手は唯一の作画監督として任され、その才能が認められることになりました。アニメ雑誌『アニメージュ』では多くの表紙イラストを手掛けるなど、多方面での活躍が期待されます。

1985年には仲間と共に「集団スタジオじぱんぐ」を結成し、同年には『ダーティペア』の制作が始まり、キャラクターデザインや作画監督を務めました。

主な参加作品一覧

• - テレビアニメ

- 1981年：『新竹取物語 1000年女王』 (動画)、『忍者ハットリくん』 (原画)
- 1985年：『ダーティペア』 (キャラクターデザイン・作画監督), 『うる星やつら』 (作画監督)

• - 劇場アニメ

- 1985年：『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』 (作画監督)

• - OVA

- 1987年：『風と木の詩』 (原画)

土器手は数々の名作に携わり、特に『ダーティペア』などでのキャラクターデザインや作画監督としての功績は高く評価されています。彼の情熱と優れた技術は、今も多くのファンに愛され続けています。

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