裏会

『結界師』の裏会：異能者たちの自治組織

『結界師』に登場する裏会（うらかい）は、400年前に逢海日永・月久兄弟によって創設された異能者たちの自治組織です。全国の異能者を統括し、取り仕切る役割を担っています。

組織の概要

裏会は、家督を継ぐことのできない者を中心に構成されています。烏森を守る結界師は、間時守が裏会から選出した異能者たちです。組織化されたのは戦国時代ごろと推測され、主要施設には空間支配能力者が作った「抜け道」が存在します。

裏会への所属は自由ですが、異能者の情報は記録されており、結界師である良守たちの名前も登録されています。組織内には様々な組織が存在し、新しい組織が生まれることも珍しくありません。

総帥は形式上、逢海日永ですが、実際にはナンバー2の月久が組織を操っていました。しかし、日永が月久の本性を知ったことで、裏会を破壊しようと暗躍。幹部や部署が次々と破壊され、総本部は日永の手に落ちます。その後、十二人会の残党が本部を奪還し、鬼童院ぬらを新しい総帥に据え、竜姫が中心となって組織の立て直しが進められています。

裏会の主要な構成要素

覇久魔の城: 裏会総本部がある異界の城。総帥とその直属の配下のみが出入りできます。
十二人会: 裏会を取り仕切る最高幹部会合。幹部には数字入りの札が与えられます。
夜行: 墨村正守が頭領を務める裏会の実行部隊。
調査室: 異能者の犯罪などを調査する組織。
検察室: 断頭島に本部を置く組織。罪人の逃亡を防ぐ役割を担っています。
記録室: 裏会の情報を記録する場所。奥久尼が管理者です。
蛇の目: 予知能力者を集めた極秘組織。未来を見通す役割を担っています。

主要人物

逢海日永: 裏会の総帥。精神支配能力者で、他人の肉体を乗っ取る能力を持ちます。月久に利用されていたことを知り、復讐を決意します。
逢海月久: 裏会の実質的な支配者。冷酷な性格で、日永を操っていました。精神支配能力に長けています。
鬼童院ぬら: 裏会崩壊後に総帥となった老婆。鬼使いで、多数の鬼を従えています。
竜姫: 十二人会の元幹部。妖混じりで、竜の姿に変身する能力を持ちます。裏会の立て直しに尽力しています。
墨村正守: 十二人会の幹部で、夜行の頭領。結界術に長けています。
奥久尼: 十二人会の幹部で、記録室の管理者。知識欲旺盛で、裏会の情報に精通しています。

関連用語

抜け道: 裏会の主要施設に存在する、離れた空間に通じる道。
人形: 月久が考案した戦闘部隊。記憶・感情をリセットされた少年たちで構成されます。
記録係: 裏会の情報を記憶する役割を持つ人々。

裏会は、その複雑な組織構造と人間関係、そして異能者たちの能力が絡み合い、物語に深みを与えています。

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