裏面 (ゲーム)

裏面（うらめん）とは

裏面は、コンピュータゲームにおいて通常のクリア後にプレーヤーが進むステージのことを指します。これまでのプレイとは異なり、裏面では敵の強さやクリア条件が変わり、全体の難易度が上がっています。これにより、通常のエンディングを経たプレイヤーには新たな挑戦が提供されているのです。裏面は、一般的に「表面」が通常のゲームステージとして位置付けられることを踏まえた表現でもあります。

通常のゲームプレイにおいて多数のプレイヤーがクリアした後、裏面に挑むことは一種のオマケ的な要素とも考えられています。特に開発者が意図的に設計したものであり、バグや不具合によって生じたものではありません。この用語は、裏技などの有名なブームを背景に広まりました。

一部のゲームにはセーブ機能がないものもありますが、クリア後に裏面が始まることがあらかじめ示されたコマンドが存在するタイトルもあります。これに対し、ボーナス面のような小規模な隠れステージは一般的に「隠し面」と呼ばれています。また、周回プレイを行うゲーム、いわゆる2周目や3周目にあたるものは裏と名付けられることは少なく、通常の続編として認識されています。

裏面の例

裏ドルアーガの塔

ファミコン版の『ドルアーガの塔』では、クリア後に表示されるコマンドを入力することにより、特別な「アナザードルアーガの塔」がプレイ可能になります。このステージでは、宝箱の出現条件が一部変更されており、プレイヤーに新たな体験を提供します。また、このバージョンはPlayStationのナムコミュージアムVol.3にも収録され、後に追加された「闇ドルアーガ」でも進行可能です。

裏マリオ

ファミコン版『スーパーマリオブラザーズ』においては、エンディング後に新たな裏面が開放され、全く異なる敵と難易度が待ち受けています。特に、最も弱いクリボーがより強力なメットに置き換わり、敵の動きも速くなっています。また、ファミコンディスクシステム版『スーパーマリオブラザーズ2』では、ワールド8-4をクリアすることでアクセス可能なワールド9があります。

裏ゼルダの伝説

ファミコンディスクシステム版の『ゼルダの伝説』でも裏面が用意されており、特定の名前を入力することで最初からプレイすることも可能です。この裏面では一部マップが変更されており、新たな敵が登場しています。

裏スターソルジャー

ファミコン版『スターソルジャー』では、裏面に移行することで、敵キャラクターのデザインが一新され、より挑戦的な内容となります。これは、パワーアップを一度行うだけで敵から誘導弾を受けることになるため、ストラテジーが必要です。

裏バベルの塔

ファミコン版『バベルの塔』のクリア後には、特別なコマンドが表示され、それを入力することで完全に異なる高難度のステージが楽しめます。これにより、ゲームの難易度が大きく引き上げられています。

裏・女神転生

ファミコン版の『デジタルデビル物語 女神転生』では、特別なメッセージが現れた後に裏面がプレイ可能になります。ここでも敵のHPが増加し、ゲームの難易度が大幅に上がります。

裏イシターの復活

PlayStation版の『ナムコミュージアム』に収録された『イシターの復活』では、特殊なコマンドを入力することで新たな敵に挑む裏面が現れます。

これらの裏面もまた、プレイヤーにとって重要な体験であり、ゲームの面白さを引き出す要素となっています。

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