スターソルジャー

『スターソルジャー』は、ハドソンが1986年に発売したファミリーコンピュータ用縦スクロールシューティングゲームです。前作『スターフォース』を基に、さらに進化を遂げた作品として制作されました。

概要

本作は、1986年に開催されたハドソン主催のイベント『第2回TDK全国ファミコンキャラバン』のスコアアタックコンテストに使用され、高橋名人VS毛利名人の対決を題材にした映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人激突!大決戦』も制作されるなど、当時のファミコンブームを牽引しました。

ハドソンの全国キャラバンゲーム大会は1997年まで毎年開催され、ファミコンからPCエンジンにかけての黄金期において、シューティングゲーム「ソルジャー」シリーズを築く礎となりました。2012年にハドソンはコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併され、以降はKDEがシリーズの著作権を保有しています。

ゲーム内容

システム

基本システムは『スターフォース』を踏襲し、地上と空中の敵を撃ち分ける必要のない、敵への撃ち込みを重視した縦スクロールシューティングです。パワーアップアイテムを取得することで、自機「シーザー」の攻撃方法が強化されます。

難易度

敵キャラクターは40種類以上存在し、耐久力が高い、幾何学的な軌道を描く、高速で移動するなど、様々な特徴を持ちます。ステージが進むにつれて敵の攻撃は激化し、難易度は格段に上昇します。しかし、敵の出現パターンは固定であるため、攻略法を確立することでクリアは可能です。

全16ステージをクリアすると裏ステージがプレイ可能になります。裏ステージでは敵キャラクターの外観がグロテスクに変化し、難易度がさらに上昇します。

ステージ構成

各ステージは宇宙空間と要塞や陸地などの地形で構成されています。地形には「トラップゾーン」と呼ばれる、敵の攻撃を受けない代わりに自分からも攻撃できない場所が存在します。各ステージの最後にはボスキャラクター「スターブレイン」が登場し、これを倒すと次のステージに進みます。4・8・12・16ステージには、巨大ボス「ビッグスターブレイン」が登場します。

特定の条件下で出現するワープアイテムを取ることで、3ステージ先へワープすることができます。

キャラクター

シーザー: 自機。パワーカプセルを取ることで3段階にパワーアップします。
パワーカプセル: (P)の形状の地上物を破壊することで出現。シーザーをパワーアップさせます。取得時に短時間無敵状態になります。
スターブレイン: 各ステージの最後に登場するボスキャラクター。
ビッグスターブレイン: 4・8・12・16ステージに登場する巨大ボスキャラクター。

スコアアタック

本作には高得点を出すための様々な要素が盛り込まれています。

ゼグ: 各ステージに隠された地上物。破壊することでボーナスを獲得できます。
ラザロ: 4つのパーツに分離した状態で出現する敵空母。合体前に破壊すると高得点が得られます。
デライラ: 各ステージ終盤に現れる巨大な目玉の形をした地上物。2個同時に破壊することでボーナスを獲得できます。
隠しキャラクター: 特殊な条件で出現する隠しキャラクターを出すことでボーナスを獲得できます。

他機種版

『スターソルジャー』は、ファミリーコンピュータ以外にも、MSX、スーパーファミコン、iアプリ、Palm OS、PlayStation BB、ニンテンドーゲームキューブ、PlayStation 2、ゲームボーイアドバンス、Vアプリ、PlayStation Portable、Nintendo Switchなど、様々な機種に移植されています。

ソルジャーシリーズ

スターソルジャー（1986年 6月13日ファミリーコンピュータ）
スーパースターソルジャー（1990年 7月6日 PCエンジン）
ファイナルソルジャー（1991年 7月5日 PCエンジン）
ソルジャーブレイド（1992年7月10日 PCエンジン）
スターソルジャーバニシングアース（1998年 7月10日 NINTENDO 64）
スターソルジャーR（2008年 3月25日 Wii）

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