裵栄燮

裵 榮燮（ペ・ヨンソプ）

裵 榮燮（ペ・ヨンソプ、배영섭）は1986年6月27日に韓国で生まれた元プロ野球選手です。彼はその俊敏な足と巧みなバッティング技術から、大学野球界では「イチロー」と称されるほどの選手として注目されました。

学生時代とプロ入り

学生時代の裵は、俊足と巧打のスタイルで多くの人々の目を引きました。その才能はプロ入り後においても光り輝き、初年度は1軍での出場機会はなかったものの、翌年に初めて1軍に昇格しました。しかし、その際には成果を大きく残すことはできませんでした。

新人王の受賞

2011年、チームのケガ人が続出したことから、裵は即座にレギュラーとしての地位を確立しました。軽度の負傷がありましたが、彼は水準以上のパフォーマンスを披露し、見事新人王に輝きました。これは、彼のキャリアにおける大きな転機となりました。翌年の2012年には打率は若干下降したものの、初めて規定打席数を達成しました。

死球事件とその影響

2013年9月、LGツインズ戦で裵はラダメス・リズから頭部に死球を受け、途中で交代を余儀なくされました。この事件は大きな波紋を呼び、韓国プロ野球では打者の頭部に死球を与えた投手は故意でなくとも退場処分が課されることとなるきっかけとなりました。この年、裵はシーズン終了後に兵役に就くこととなりました。

兵役とその後のキャリア

兵役明けの2014年には、警察野球団に所属し、2015年9月25日に除隊されたことにより、再び一軍に登録されました。しかし2016年からは盗塁数が大幅に減少し、彼のプレースタイルにも変化が見られるようになりました。2018年には三星ライオンズを退団し、2019年にSKワイバーンズと契約を結びましたが、出場機会が限られたこともあり、同年限りで戦力外になりました。

引退後の活動

現役を引退した後、裵は「裴栄燮ベースボールアカデミー」を設立し、若い選手たちの指導に力を入れました。また、2023年からはサムスン・ライオンズのコーチに就任しました。彼の豊富な経験と知識は、次世代の選手たちにとって大きな財産となることでしょう。彼のキャリアは多くの波がありましたが、現在も野球界での貢献を続けています。

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