裸の銃を持つ逃亡者

裸の銃を持つ逃亡者

概要

『裸の銃を持つ逃亡者』（原題：Wrongfully Accused）は、1998年にアメリカ合衆国で制作されたコメディ映画です。1993年のヒット作『逃亡者』を主な下敷きとしながらも、それ以外の多数の有名映画作品のパロディが随所に散りばめられているのが特徴です。主演は、『裸の銃を持つ男』シリーズでお馴染みのコメディ俳優、レスリー・ニールセンが務めています。無実の罪で追われる男が、真犯人を探して奔走する姿を、レスリー・ニールセンならではのスラップスティックなユーモアとパロディ満載で描いています。

あらすじ

世界的に名を知られる高い人気と実力を兼ね備えたヴァイオリニスト、ライアン・ハリソンは、ある日開かれた大富豪グッヒューの邸宅での催しに招かれます。しかし、そのパーティーの最中に、グッヒュー氏が何者かの凶刃に倒れるという惨劇が発生。ライアンは犯人らしき人物が現場から立ち去るのを目撃した直後、何者かに後方から殴られ、意識を失うほどの衝撃を受け倒れてしまいます。意識を取り戻した彼は、哀れにも殺人の容疑者としてその場で逮捕されてしまいます。無実を必死に訴えるライアンの声は聞き入れられず、やがて護送されることになりますが、その途中で予期せぬ事故が発生。この混乱に乗じて、ライアンは決死の脱走を図ります。

逃亡者となったライアンを、腕利きのファーガス警部補率いる捜査チームが執拗に追いかけます。追われる身となったライアンは、自らの潔白を証明するため、そして真犯人を見つけ出すために、危険な逃亡を続けます。彼は逃走しながら、事件当夜の断片的な記憶を懸命に辿ります。その結果、彼が見かけた真犯人は、片足、片手、そして片目の特徴を持つ異様な人物であったことを思い出します。この手がかりを頼りに、ライアンは真相に迫ろうとします。

逃亡の過程で、ライアンは被害者であるグッヒュー夫人の妹、キャス・レイクにかくまわれることになります。キャスの協力を得ながら、ライアンは事件の核心へと近づいていきますが、その過程で、事件の裏に隠された驚くべき、そして意外な真相を知ることになるのです。はたしてライアンは、迫りくるファーガス警部補の追跡をかわし、真犯人の正体を暴き、自らの無実を証明することができるのでしょうか。

キャスト

主要キャストとその日本語吹替は以下の通りです。

ライアン・ハリソン - レスリー・ニールセン（日本語吹替：中村正）
ファーガス警部補 - リチャード・クレンナ（日本語吹替：青野武）
ローレン・グッヒュー - ケリー・ルブロック（日本語吹替：高島雅羅）
キャス・レイク - メリンダ・マックグロウ（日本語吹替：勝生真沙子）
ヒビン・グッヒュー - マイケル・ヨーク（日本語吹替：水野龍司）
ショーン・ラフリー - アーロン・パール（日本語吹替：中田和宏）
オロノ - ベン・ラトナー（日本語吹替：堀内賢雄）
バグリー - レスリー・ジョーンズ（日本語吹替：定岡小百合）
* フリドリー医師 - サンドラ・バーンハード（日本語吹替：火野カチ子）

この作品は、パロディコメディというジャンルを確立したレスリー・ニールセンの魅力が存分に発揮されており、オリジナル作品への愛と、それを大胆に崩すユーモアが一体となったエンターテイメント作品と言えるでしょう。

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