裾払い

裾払い (すそはらい) について

裾払いとは、大相撲の決まり手の一つです。相手の体勢を崩し、土俵に倒す技であり、その独特な掛け方が特徴です。

技の解説

裾払いは、相手が踏み出した足の足首を、自分の足で払って後ろ向きに倒す技です。具体的には、出し投げを打つ体勢になった際に、相手が右足を踏み出してきたならば、自分の左足で相手の右足首を払います。逆に、相手が左足を踏み出してきた場合は、自分の右足で相手の左足首を払います。この技は、柔道の出足払いに相当すると考えると、イメージしやすいでしょう。

近年の事例

近年では、時天空がこの技を得意としていました。2015年1月場所では、3日目に松鳳山、11日目に妙義龍、そして13日目にも裾払いで勝利し、一場所で3回も裾払いによる勝利を記録しました。さらに同年5月場所9日目の十両の取り組みで天風、7月場所6日目の幕内での取り組みで琴勇輝にも、この決まり手で勝利しています。

その後も、2018年5月場所2日目には旭大星が安美錦に、2019年7月場所12日目には鶴竜が千代大龍に、それぞれ裾払いで勝利を収めています。

過去には、白鵬や日馬富士といった名力士も、この裾払いで勝利したことがあります。

裾返しの別名

古くは、「古今相撲大全」において、この技は「裾返し（すそがえし）」と呼ばれていました。

その他

関連語として、同じく足技である「裾取り」があります。

関連項目

相撲
大相撲の決まり手一覧
* 裾取り

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