襟章

襟章（えりしょう）とは

襟章は、洋服の襟部分に取り付けられる記章のことを指します。この記章は、主に軍服や学生服などの制服で使用され、所属や階級を示す重要な役割を果たしています。英語では、襟のスタイルによって異なる名称が付けられており、立[[襟]]や折[[襟]]に装着されるものは「collar patches」や「collar badge」と呼ばれ、下襟に付けられるものは「lapel pin」として知られています。

軍服における襟章

軍服において襟章は、その形状によって大きく二つに分類されます。一つは刺繍などが施された布製のもので、もう一つは金属製のバッジやメダル、ボタンなどです。布製の襟章は、かつては兵科色などの明るい色合いが使用されていましたが、現代の戦闘服では、服の色と同系色のものが一般的です。明るい色を使った襟章は、主に正装時に限られることが多いです。

襟章は様々な機能を持ち、以下の識別を可能にします。

1. 国籍: 例えば、アメリカ軍の襟章では「U.S.」の記号が用いられています。各国には独自のデザインの襟章が存在し、軍服の中で帽章と並んで国籍を識別する重要な要素となります。

2. 兵科や部隊: 襟章が兵科色で色分けされている場合や、部隊の特徴を示す意匠や記号、文字、数字をかたどった金属製バッジを用いることで、所属する兵科や部隊を示すことができます。これにより、軍人は自身の役割を一目で認識できるようになっています。

3. 階級: 襟章自体が異なる階級を示す場合もあれば、肩章や袖章で階級を示す場合もあります。特に士官用の襟章は、その地位を表す重要なものとされ、将官や元帥などは特に鮮やかな色使いの装飾的なデザインが好まれます。多くの場合、柏や月桂樹、国を象徴する植物のモチーフが用いられます。

学校制服における襟章

学校の制服における襟章には校章、学年章、生徒会の役職を示す章などが一般的です。これらの記章は、学生同士の認識を助けるだけでなく、学校の一体感を生む要素とも言えます。稀ではありますが、応援団の団章など特定の用途に応じた襟章も存在します。

関連項目

襟章は、制服、学生服、軍服、階級章など多くの関連項目と結びついています。たとえば、胸章や帽章、肩章、バッジ、徽章なども同様に識別のために用いられるアイテムです。これら全てが相まって、着用者の所属や役割を明確に示す重要な要素となっています。

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